.    '14年3月24日

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今年もまた…

 【からすの学校】の毎年の恒例企画となっているオオルリ観察会。 写真は、その記念すべき第一回目('07年4月)のときの様子です。 以来、これまで 7年(特別企画の 1年を除く)の間に、合計 14回の観察会をおこないました。今年もまたバードウォッチャーあこがれの瑠璃色の鳥に出会えることでしょう… とは言いながら、ちょっと 気がかりなのは、今シーズンの野鳥の状況です。これまでになく冬鳥を見かけることが少なかった一方、過去に記憶が無いほど長期滞在したイスカの群れ、あるいは 局所的に大群でいたウグイスなどが気になります。単にエサ場の事情なのか、それとも広範囲な規模での気象や環境の変化にともなうものなのか…。 そもそも、渡り鳥は出発地の条件だけで旅立つ時を決めているのでしょうか? それとも、到着地の環境を予見できるのでしょうか?
さて、オオルリは今年、どんな判断をするのやら。







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4月の 《からすの学校》

 上記 オオルリ観察会のほかに、4月には以下の講座を開催する予定です。
カタクリ観察会 (4月24日)
園内に春の到来を実感させる花、スプリングエフェメラル(春の儚 <はかな> い命)を代表する花のひとつです。昨年までは烏川渓谷緑地市民会議の主催により 実施していたのですが、今年は 《からすの学校》 での開催となりました。フィールドでの観察はもとより、成長・開花の仕組みや繁殖方法などについて学びます。カタクリの基礎研究をされている講師をお迎えしての‘目から鱗’のお話しに乞うご期待。
野草のロゼット観察会 (4月26日)
本来であれば生育には向かない環境をやり過ごすために進化した野草がいます。 たくましく生きている、それら野草について、自然観察実践の指導的立場におられる講師からお話しをうかがいます。





        春を迎えて、イベント目白押し


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早春の花 (旬情報 番外編)

 ザゼンソウウスギオウレンのツーショット。 当WEB管理者が講師を務める講座で訪れた際の写真です。場所は阿南町。いつもならば、1ヶ月以上前には見られる光景ですが、 今年はかつてない大雪で、ようやく今頃になって見ごろを迎えています。村の古老いわく 「90年生きてきて、こんな雪は初めてだ」とのこと。  それにしても、この群生地のウスギオウレンの花数の多さと広がりは見事です。 一面の薄黄色の小さな花のなかに点在する海老茶色。遊歩道からはずれれば、ほぼ確実にこの小さな 花々を踏みつけてしまいます。すべりやすい木道に注意しながら進む我々の横では、アマチュアカメラマンの幾人かが、はるか中まで入って座り込んでしきりに撮影しています。 さらには、被写体の邪魔になる草を引き抜く輩もいます。カメラを持つと周りが見えなくなる人々。‘綺麗な写真’(自称‘芸術写真’)の犠牲は大き過ぎます。  当園地にも似た組み合わせがあります → こちら





    遊歩道からでも十分に観察できるのに…