今が旬
フユノハナワラビ。 冬枯れの景色の中、青々した姿を見つけると 「寒いのに、がんばってるなぁ」と思わせるシダ植物です。これによく似たオオハナワラビ、アカハナワラビ、エゾフユノハナワラビなどが県内で自生しています。
植物の多くは、春から初夏が成長のピークになります。光合成による養分生産に適した太陽光と温度が得られるからです。
逆に言うならば、その期間以外、落葉樹は葉を落とし、多くの草本類は地上部を枯らして、活動を低下させています。 しかし、フユノハナワラビは、これからがまさに‘かきいれ時’であり‘繁殖期’です。
一見、花のように見えるのは【胞子葉】〔左写真〕、そこに付いている果実のような粒々は【胞子嚢】〔右写真〕。
秋から冬にかけて、胞子嚢が裂け、胞子が飛散することにより繁殖します。園内のとある場所では、まもなく多くの個体が繁殖時期を迎えようとしています。
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