森太郎 と鬼ブナ (旬情報 番外編)
長野県と新潟県の県境にある鍋倉山。そこは見渡す限りのブナの純林です。
多くのブナのなかで、ひときわ巨木の 2本には、森太郎(左)・鬼ぶな(右)の名があります。
毎年同じ時期に、それらの樹勢診断をするようになってから今年で 11年目。今回は、中部森林管理局の ‘森林ふれあい推進イベント’として、森林管理署との共催で実施されました。
本来であれば 3本のブナを診続けるつもりでした。もう 1本は、5年前に枯れた森姫です。
ヒトの行為によって樹を弱らせたり枯らしたりすることが多々あります。
不適地への植栽、間違った植え方、生理を無視した剪定などです。 幸い街路樹や庭木と違い、自然の中においては、それらはありません。
しかし、ヒトが根元に立入り‘踏み固め(踏圧)’することで根の発育不全を招くことがあります。それを回避するために、この 2本は立入り規制しています。
|