第37章 万世一系 ばんせいいっけい
平成の現在の今上天皇 きんじょうてんのう は 125代/明仁天皇 あきひとてんのう です。
天照大御神の血脈が 初代天皇から歴代の天皇に流れ生きて 現在の天皇まで続いています。
つまり 天皇家は 万世一系の血統なのです。
天皇陛下の陛下へいか という字は 階段の階かい の字に似ています なぜだろう?
天皇陛下の字に 下の字が用いられているが 上という字が適格なように思うのだが なぜだろう?
また なんで陛下というのか? 陛下とは はたして尊敬語なのだろうか?
天皇陛下の真の意味とは?→第38章をご覧ください。
では、万世一系の血筋を 振り返ってみましょう
高天の原を追放された須佐之男の命すさのおのみこと が 葦原の国あしはらのくに で八俣の大蛇おろち を退治して
大山津見の神おおやまつみのかみ の孫娘の櫛名田比売くしなだひめ と結婚した。 (第8章) 参照
そして 須佐之男の命の子孫が 沢山生まれました。
そのなかの六世の孫/大国主の神おおくにぬしのかみ が 日本国土を平定し 国つ神の王として君臨していた。
ちょうどこの頃 高天の原では 「天照大御神の勅命」が出た。
天照大御神の子の天の忍穂耳あめのおしほみみ の命が 降臨こうりん する予定だったのだが
地上の国つ神が抵抗して騒ぎ出したので 天つ神の使者が 平定の前準備として地上に来た。
ところが 「地上の国の平定」が長引いている間に 天の忍穂耳の命に子供が生まれた。
そして その生まれたばかり子/日子番能邇々芸ひこほのににぎ の命が 地上に降臨することとなった。
つまり 天照大御神の孫まご が降臨したので 天孫降臨てんそんこうりん と呼ばれる。
地上に降りた日子番能邇邇芸 ひこほのににぎ の命は 山の神/大山津見の神 おおやまつみのかみの娘
木花之佐久夜毘売 このはなのさくやびめ と結婚した。
その子供の一人 日子穂々手見 ひこほほでみ の命 (火遠理ほおり の命=山幸彦やまさちひこ)が
海の神/大綿津見の神 おおわたつみのかみ の娘 豊玉毘売 とよたまびめ と結婚した。
そして 生まれた子が 鵜葺草葺不合 うかやふきあえずの命みこと
この鵜葺草葺不合の命は 母・豊玉毘売の妹 玉依毘売 たまよりびめ と結婚した。
そして産まれた子の四番目 神倭伊波礼毘古の命かむやまといわれびこの命 が 初代/神武天皇じんむてんのう です。
このような 流れですので
神武天皇から今上天皇まで 天照大御神の”血脈” が流れています。
その間には 天皇の子(王子)が 夭折ようせつ (早くして亡くなる)したことも ありました。
又 世継ぎ男子が生まれず やむなく 女性天皇をたてた時代もありました。
このような時代を経て 血は続いてきているのです。 第38章へ 天皇陛下の意味とは?