「餓鬼界」・がきかい
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地獄につづいて苦しみの多い世界が、「餓鬼道の世界」です。
むさぼり食ったり、物おしみしたり、他人をねたみ、そんな者が堕とされていく世界。
特色:
●間接的苦。 地獄の罪人たちは直接、責め苦を受けるが、
ここの餓鬼たちは「欲しいものが手に入らない」という間接的苦。
●地獄に比べて、刑期は短い。
短いといっても、 餓鬼の寿命は500歳だが、人間世界の1か月は 餓鬼界では1昼夜なので
餓鬼の500歳は、人間では1万5000年になる。
人間感覚で考えると、こんなに長い苦しみの「餓鬼界」へは 誰もが絶対行きたくないです。
●支配者は、閻魔大王・えんまだいおう・
閻魔大王は、地獄界の第5法廷の裁判官でもある、噂と違い「心根は優しい大王」です。
種類・タイプ: 天界に棲むもの、人間界に棲むもの、地下に棲む者、とさまざまな種類。
無財餓鬼 少財餓鬼 多財餓鬼 の3タイプに分かれる。
1、無財餓鬼・むざいがき・
まったく食べることができない、いつも腹が空いて、ガツガツと飢えているのだが、
食べた瞬間に 食べた物が突然”火”になって 内臓を焼きつくす。
2、少財餓鬼・しょうざいがき・
口にできるものは限られている、食べ物は糞尿・嘔吐物・屍・自分の脳みそ‥などの不浄なもの。
3、多財餓鬼・たざいがき・
餓鬼のなかでは、例外的に富める親玉的存在。
特別に天界の宮殿の出入りが許されていて、美味飽食も可能で、楽しみも享受できる。
疑問:
なぜこんなに違いがあるのだろう? 餓鬼の世界になぜこんな恵まれた餓鬼がいるのか?
そもそも、餓鬼の世界とは ”罰”を課せられる世界のはずなのに、どうしたというのか?
理解:
餓鬼とは、満足も感謝の心も知らない生きもの なのです。
どんなに恵まれた餓鬼であっても、とどまることを知らぬ欲望・食欲・に振り回されて
狂おしいばかりに さいなまされ、1万5000年もの間、ひとときも満足できないまま生きていくのです。
感謝の心が生まれ、煩悩を捨てたときが、餓鬼の世界から「脱出」できる時なのかも。
ボサツマンまたも反省 ”煩悩を吹き消し感謝の心で毎日を暮らす” う〜ん まだまだのまだ!