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LMI製作記録 3

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2003
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 五ヶ月もほおってしまいました、反省。いろいろ寄り道をしておりまして、4作目のギターを作っているのに後から作り始めたローズウッドが先に仕上がってしまいました。そちらは、ブレイスもマーチンのものです。
 いつもはトップとサイドの接着からはじめるのを、今回はあえてサイドとバックからの接合にしてみました。
理由はトップがまだ出来ていないからです。
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 ブレイスの形を整えました、いくらか裏のRをきつくしてトップに緊張感を与えようと考えました。高さはあまり高くすると共振音が心配になり、結局普通のサイズにしました。スプルースはきれいに削れて心地よいです。
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 いつものようにブレイスの置く場所を鉛筆でかるくけがいておきます。一本ずつ接着していきます。
 ところがこれがちとずれてしまいました、こりゃ困ったぞ。
それでもせっかく作るので、トップ側のブレイシングはすべて切り出して一本ずつ作っていきましょう。これまた楽しい作業です。
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 ブリッジの裏に当てる補強板、メイプルです。中央のマーチンDタイプのものと同じ大きさにけがきましたが、OM用に合わせる必要があります。ずれた場合はずれた分修正する必要があります。
 木目に平行にならないように作ります。ここにブリッジピンの穴が開くので、板の割れを防ぐためだと思われます。
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 ブレイスをすべて貼り終えたところです。イングルマン・スプルースはシトカ・スプルースより軽く、粘りが弱い感じです。スキャロプせずにシンプルなブレイシングにしました。ちょっと目では良い感じですがどうでしょうね。
 それでも冬場は適度に乾燥していて作りやすいですね。湿度が高いときはトップがねじれて大変でした。
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 ブレイスがサイドに当たる部分をヤスリで削っていきます。かなり正確にやりたいのですが、なかなか難しいものです。特にサイドバックを接着してからだと、一気に正確にブレイスの通り道をきちんと決めていく必要があります。
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 実際にトップの上に置いてきちんと収まるか確認します。この部分はうまくいっています。すべての場所で、すきまが出ないように調整します。
 すきまが少ないギターはいい音がしそうです。
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 サイドバックを最初に接着しておいたので、トップを合わせてみると、ネックのヒール側のサイドバックが引っ張られていて、トップに対して平行になっていません。そのために、写真のように板を一枚入れました。
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 箱にしてしまえば一安心。
ただ、今回のやり方より、サイドとトップを貼り合わせた方がいいかなと思いました。
 センターストライプがちと曲がってしまいましたね。このような作業はちょくちょくやっていないと同じ過ちを犯してしまいます。タイトボンドの固まる時期を見計らってクランプをかけることです。夏場と冬場でも違いますね。
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 ネックの入り口部分を整えました。まずはのこで大雑把に切り取り、鉄ヤスリでおおよその位置まで辛抱強く削り、サンドペーパーで仕上げます。
 stewmacのネックとネックブロックを使うとこれでほぼネックとトップの高さは面一になります。
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 バインディングの溝を掘っています。この作業はルーターを使います。木目の方向を考えながらルーターを動かしていきます。
 バック側は、削れる場所と削れない場所が出てきます。バックは曲がっているので、修正が必要です。
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 トップ側を後で接着したらやはり恐れていたことがおきてしまいました。なんと、トップが平らではありません。私が作っているのはフラットトップのギターのはずなのに。ですから毎日このようにして姿勢をよくさせようとしています。
 また、製作が遅れてしまう・・・
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 2週間ばかり固定したままです、まだ姿勢は良くないのですが、バインディングを貼りました。手順は写真の紙テープを予め切って、すぐに貼れるようにしておきます。
 次にバインディングの先を45度に削っておきます
これは、バインディングの最後との合わせをきれいに見せるためです。接着剤をつけて、テープを貼りぐるっと一周させます。
 特にくびれの部分は難しいので、ハタガネで押さえます。終わりの部分は重なりますのでここも45度に削って合わせます。
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 トップはパーフリングの溝も掘ります、このあたりはルーターが活躍します。木目の方向を考えて、削るのでグルっと一周はしません、出っ張っている4カ所から上下に削ります。
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 いつものようにヘリンボーンのパーフリングをつけてからバインディングを巻きます。バインディングは一回りで巻けるタイプですが、パーフリングは半分です。よってパーフリングをエンドブロックの中心に合うように調整して、バインディングはネックブロック側から巻くというアクロバットな付け方をしました。
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 デジカメの調子が良くなく新しいものに替えました。まだ本調子ではありませんが、今までのものより近くで撮れるので良いかなと思っています。パーフリングはかなり上手に巻けるようになってきました。バインディングと一緒にスクレーパーで削っていきます。最後はサンドペーパーを使って平らにしておきます。
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 ネックの加工ではロッドを入れる溝はできているのですが、調整穴を広げる必要があります。このトラスロッドは2wayタイプで、順ぞり、逆ぞりに対応した優れものだそうです。でも正確にネックを接合しないと、優れものも役には立ちません。
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 ペグ穴を開けました。10mmでゴトウのチューナーを使う予定です。使うチューナーによって穴の大きさが異なります。
 ボール盤で開けたいのですが、普通のドリルで、なるべく垂直に入るよう願いながら、開けています。
 下に板をしっかりあてること、最後はゆっくりドリルを入れていかないと裏側が大変な事になります。
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 ネックの調整をしています。今回は裏板をサイドに接着してからトップをつけたために、かなり苦労しています。1作目のstewmacのキットに入っていたマホガニーの薄板が活躍しています。この板を入れて、ネックの面とトップの面が同じになります。でも薄板をはさんで接着する時はかなり難しそうです。
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