直線上に配置

LMI製作記録 4

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LMI 1
LMI 2
LMI 3
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 ネックの接着です。ハイドグルーを使いました。柔らかい接着剤です。熱で取り外しが可能でニカワの性質をもっているようです。
 DIYのお店に何気なく並んでいました。便利な世の中になりました。田舎でもこんなものが手に入るのです。
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 以前作った指板は実は使ってしまいました。マダカスカルローズで指板を作り直します。LMIより購入しましたスケールは25.4です。ところが同じスケールのstewmacの指板と比べると位置が微妙に違うのです、どっちが正しいのでしょうか?
 上の形のものを下の形にのこぎりで切ります。なおLMIの指板はスロットを切ってもらうと0フレットが作れるようになっています。
 私は未熟者ですから0フレットは今回は見合わせます。
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 5mmのポジションマークを入れます。大和マークさんで手に入ります。大和マークさんはこうしたギターの装飾品が豊富で、いろんなものがあるので、相談されると良いと思います。ダイヤモンドインレイもstewmacのものは大きめですが、大和マークさんはマーティンの使用しているものと同じ大きさのものがありました。
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 ごしごし削ります。貝のポジションマークが気持ち浮くように接着してから削っていきます。この時に指盤面もきれいになるようにヤスリの番手を上げていきます。400番位で艶が出てきます。
 この後サイドポジションも同じように作っていきます。
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 フレットも準備します。奥の指板は現在構想を練っているマーチンのパーラータイプの指板です。これもマダカスカルローズですが、磨いていないので色合いが全く異なりますね。
 フレットはたくさん買ってしまったので終わるまでは作らないといけませんね。
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 フレット打ちはそれほど難しくはありません。金属でできているのにとても素直です。しかし、端の方はこのようにうまく入りません。うまく入らないと、フレットの上をかなり削ることになります。
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 ハンディタッカーでネックに出っ張りをつけます。タッカーは大きなホチキスです。指板に刺さった部分を残し切り落とします。刺さった出っ張りがマホのネックに刺さり、指板がずれて固定されるのを防ぐことができます。
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 ネックに指板を接着しました。クランプ類は総動員です。隙間ができないように、接着剤の量も多すぎないようにできると一人前です。
 今回は少し接着剤が少なかったかな?
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 ヒールプレートを付けました。これは無くても良いんでしょうね。マダカスカルローズの端材を取っておいたものです。ギター材は高価なものが多いので、使えそうなものは取っておきます。
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 マホガニーは磨くとそれなりに艶が出てきます。今回は塗装前の段階で、できるだけきれいに磨いておこうとがんばってみました。どうも出来上がりが市販品とあまりに違うので納得がいかないんです。
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 さて、恒例のシェラック仕上げです。今まで使っていたガラス瓶のシェラックは変質していて使えません。新しく使う分だけ作ります。用意するものはシェラック片と精製されたアルコールです。アルコールはメタノールが安いのですが、劇物ですから、エタノールを使います。無水エタノールが良いのですが、高いので消毒用のエタノールを使っています。
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 とりあえず、瓶に入れて溶けるのを待ちます。うーんアルコールのかほりがする・・・おっといけません。でもアルコールに弱い人は本当に酔っちゃうかもしれませんね。半日ほど置いておくと琥珀色のシェラック液ができます。
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 グリグリとてるてる坊主を動かして、塗り込んでいきます。シェラックの色がマホガニーにもうっすらと付くので鮮やかな色に変わります。最初の艶はなくなってしまいますが、まあいろいろとやってみることも大切でしょう。グリグリ・・・
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 明日からゴールデンウィークの後半です、今年はイマイチですねえ。ひたすら塗っています。
3日間塗っていると艶も出てきました。でも気孔はまだ埋まっていません。前作のローズウッドはバックはほぼ鏡面仕上げになったのですが、サイドがきれい仕上がらなかったので、気合いを入れて塗っています。
もう1・2回塗ったところでパミスを使って気孔を埋めてみようと思います。
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 変化が写真からはわかりませんが、パミスを塗り込んで少し、気孔を埋め、シェラックを塗っています。
 あっさり仕上げたかったのですが、やはり時間がかかります。
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 ブリッジの取り付けです。大和マークさんの今回はローズウッドです、600円です。安いのにきれいな塗装がされています。接着面にも塗料が付いているので、落としておきます。
 位置をしっかり確認し、ブリッジに合わせて、カッターで丁寧に切り取ります。
 その後きれいな塗装部分を削ります、端の方まできちんと削って接着力が高まるようにしましょう。前作はブリッジが少し浮いてきてしまいました。
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 接着は今回はハイドグルーでやってみます。固定の時は動くので、すぐに固定せず、タイミングをみながら固定します。ブリッジが無事付けば完成は近いです。
 一晩おいて次の作業になります。
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 ブリッジが接着できたら、穴を開けます。5mmのドリルで開けて、リーマーで広げていきます。ピンを差してありますが奥が5mmのドリルで開けただけの状態、手前のピンはリーマーで広げた後で差したピンです。
 最終の調整もできるので、この時点では広げすぎないようにしておきます。
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 チューナーも組み込んでいます。写真を見て思い出しましたが、まだナットができていません。
 よって仮組みということになります。ナットは明日製作しましょう。
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 ナットは小さいので加工が難しく、結構指が痛くなります。とりあえず必要な大きさまで削って最後に高さを調整していきます。弾きやすさはナットの調整で大きく変わります。
 ある程度高さが決まったところで、1弦と6弦を張って、溝の位置を確認します。両端が定まると残りの位置を4等分します。もちろん弦の厚みを考えての4等分です。
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 少しナット溝を深くしすぎてしまいましたが、普通に演奏するには支障ありません。
 サドルがまだ高いので、サドルを低くしたときに調整が必要になると思います。
 トップの節目が少し気になったので、ピックガードを貼ってみました。
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 2台並んでいます、手前が今回のギターです。シトカスプルースとイングルマンスプルースの色合いの違いもわかりますね。
 サイドバックは前回がローズウッドで今回はホンジュラス・マホガニーです。
マホガニーはローズのような余韻はありませんが、さっぱりした中高音が得られて、好みの音色になりました。
 でも次に作ったときに同じ音色になるとは限りません。プロの方にはとてもかないませんね。
 えらく時間をかけてしまいましたが、途中で傷つけてしまうことも多く、反省しています。製作期間は長くても半年程度で仕上げないといけませんでした。
 
LMI 4