オペアンプは正確には「演算増幅器」と言います。なぜならば、元々アナログコンピュータの設計の為に開発されたICだからです。アナログコンピュータは微積分方程式等の演算を行うのが得意です。つまり、理論式(伝達関数と言う)から比較的容易に回路を作り事ができる為基本的な使い方を理解すると大抵の回路ができてしまうとっても便利なICです。
例えば、 C = A +
Bと言う演算はオペアンプ1個と抵抗器3本だけです。AとBとを足す回路とはすなわち、レコーディングなどに使われるミキサーの基本回路です。C = aA +
bBのようにすればAとBのバランスを変える事ができます。抵抗の値を変えるだけです。しかし、現在、アナログコンピュータはあまり使われなくなりデジタルに置き換わってしまいました。一部サーボ回路では使われていますが。
現在、オペアンプの最も活躍する場面はオーディオなどの低周波回路などです。又、最近はビデオ用のオペアンプも一般的になってきました。 |