コイルは主に電波などを扱う高周波回路に多く用いられる部品です。低周波(オーディオ等)では余り使われません。しかし、近年、オーディオも一部デジタル化(CD等)されてきた為高い周波数が回路上に使われています。その為、ノイズ低減の目的で頻繁に使われる様になりました。又、パソコン等の電源部にはスイッチング電源が使われていますがそこにもコイルが必需品です。それから、スピーカーシステムのツイター、スコーカー、ウファーの周波数分割にもコンデンサと併用してコイルが使われています。
コイルの構造は、非常に単純でエナメル線をぐるぐるバネのように曲げればコイルになります。コイルの形状、配線の種類、コイルを巻く磁性体の種類、形状等によって色々な用途に適応されます。構造が単純だけに奥の深い部品と言えると思います。
コイルの性質を簡単に言いますと、周波数が低いと電気を通しやすく、周波数が高いと電気を通しにくい性質があります。直流の場合は電気が一番流れやすくなります。 |