トランジスタ

 

トランジスタの写真

 

下の写真の左からゲルマニュームトランジスタ、小信号用トランジスタ、パワートランジスタです

 

 


トランジスタの役目

 

。トタンジスタには大きく分けてPNP型とNPN型の2種類があります。真性半導体(純粋なシリコン、ゲルマニューム等)に微量な不純物を加えることによってP型、N型に変化します。それによって電気を運ぶ担い手(キャリア)ができます。これをうまくコントロールすることによって、スイッチング回路、増幅回路などを作る事ができます。3本足の各名称はベース(B)コレクタ(C)エミッタ(E)と呼びますがNPNの場合コレクタからエミッタに電流が流れ、その流れ具合をベースでコントロールする訳です。PNPはNPNと逆に電流が流れます。

トランジスタの分類

    トランジスタは型番によってある程度、用途が推測できます。

2SA-xxxx

PNP型、汎用、小信号用、高周波用

2SB-xxxx

PNP型、大電力用、低周波用

2SC-xxxx

NPN型、汎用、小信号用、高周波用

2SD-xxxx

NPN型、大電力用、低周波用

昔はこのように分類されていたようですが、現在では余りあてになりません

トランジスタの動作を一言で言うと「小さな電流を大きくする」です。なんだか魔法のようですが、もちろん電源がなければなりませんが。

NPN型トランジスタのベースにちょっとの電流を流します。するとコレクタ−エミッタ間に電流が流れやすくなります。つまりコレクタ−エミッタ間の抵抗値が小さくなります。ベースに電流を与えるのを止めるとコレクタ−エミッタ間の抵抗値が大きくなります。すなわち、ベースには小さな電流の変化しか与えていないにもかかわらず、コレクタ−エミッタ間には大きな電流の変化として現れる訳です。これが増幅回路の原理です。


トランジスタの種類

 

用途によって様々な種類があります。代表的なものを挙げて説明します。

種類

働き、用途

ゲルマニュームトランジスタ

最近はあまり見かけなくなりました。写真の様に缶に入っています。昔のラジオなどに見かけました。

小信号用トタンジスタ

2SA1015,2SC1815等が有名です。CEが50V、300mAくらいまででしたら大体使えます。周波数はAMラジオ(2MHzまで)くらいなら十分に使えます。何かと便利なトランジスタです。値段も一番安い。

パワートランジスタ

オーディオパワーアンプ、電源回路等に使用されます。大電流を扱えますがその分、外形も大きくなってしまいます。使用方法によっては発熱も大きく放熱器を用いて冷却します。

フォトトランジスタ

これは、光によって反応するトランジスタです。普通のトランジスタのベースの変わりに光りがその役目をします。リモコンの受光部によく使われます。

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