.    '07年10月2日

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三すくみ 蛞蝓(なめくじ) 〜 なめくじ雲

 三竦(さんすくみ)とは、三者が互いに得意な相手と苦手な相手をひとつずつ持ち、身動きがとれなくなる状態を言います。 その例が、ヘビはナメクジを恐れ ナメクジはカエルを恐れ、カエルはヘビを恐れる というもの。[ ⇒ Wikipedia(ウィキペディア)]
 ふと見上げた空に、まるでナメクジのような雲が…。 その時撮った写真を紹介したいばかりに、今回は(
無理矢理)三すくみ特集!
(;⌒∧⌒;)

 秋の楽しみのひとつ、それは 空と雲を見ること。
時として運がよければ、この時期ならではの【タカ渡り】も見られます。(昨年の話題は ⇒ こちら
 この面白い形の雲は、その姿をあまり崩すことなく ナメクジが這うが如く、空を渡っていきました。それを見ていると 「おうい雲よ どこまでゆくんだ」と、にわか 山村暮鳥になるのでした。





     これより下、両生類 ・は虫類 の映像が苦手な方、ごめんなさい

                           









                           

                       (心の準備を…)








                           



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三すくみ 蛇(へび) 〜 マムシ

 マムシの幼蛇(ようだ:まだ成熟していない子どものヘビ)です。 アオダイショウシマヘビ、ジムグリといったマムシ以外の蛇は、子どもとおとな(成蛇)では「これが同じ種類か?」と疑うくらい色彩や模様が違い ます。 しかし、マムシの幼蛇は成蛇と同じ模様… あの特徴的な銭型模様があります。 なお、アオダイショウの幼蛇は一見マムシのような模様があるため、時に間違われて(ヘビにとって)気の毒なことになるよ うです。(← マムシを見つけるや、「退治せねば!」 と過激な行動に出る方が少なからずおられる)
 右写真は、割り箸を噛ませて毒牙を観察しているところ。しかし、おチビだからと甘く見てはいけません。タンパク質を溶解して細胞を壊死させる毒性の強さは子どもも同じ。でもこのヘビ、本来は温和な性格(らしい)ので、出会ってもそっとやり過ごしましょう。
【写真のマムシは、当園地外で捕獲したものです】



   (ハブやウミヘビを除き)国内の野山で要注意の
        もう一種類のヘビは⇒こちら


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三すくみ 蛙(かえる) 〜 ヤマアカガエル

 当園地を代表するカエルは… ヤマアカガエル(写真)、カジカガエル、アズマヒキガエル など。 そのヤマアカガエルにとって、昨年は受難の年でした。 去年7月の梅雨前線による豪雨の際に、川が氾濫して3つあるビオトープのうちのひとつが土砂で埋まってしまいました。運悪く、そのビオトープこそ、ヤマアカガエルがもっとも多くの卵を産む場所だったのです。 来春、この近くで新たな棲家を見つけてくれるでしょうか。
 一方 カジカガエルは、今年もその涼やかな鳴声が渓谷に響き渡っていました。(名前の似ている)魚のカジカも幾度となく確認できました。  川遊びやデイキャンプの人出が年々増加している園内。 清流に棲むそれらの生物と出会うたびに 「やれやれ、どうやら水質は保たれているようだ」 と安堵するのでした。
(カジカガエルの話題は ⇒ こちら



       まだ あどけなさが残る若い個体