.    '11年1月10日

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文学と信州

 当園地の近くから望む、松本方面の風景です。遥かに見えるは美ヶ原。 ここ安曇野は、西には北アルプスが、東には美ヶ原高原が屹立しています。
その美ヶ原のもっとも西側(安曇野寄り)に見えているのは王ヶ鼻。 かつて、当WEB管理人は、北杜夫の小説『神々の消えた土地』を読み、舞台となった三城から王ヶ鼻への登山道を辿ったものでした。
 信州を愛し、この地を舞台にした小説や エッセイは枚挙にいとまがありません。 見慣れてしまい感動の無くなった我が身としては、その表現者の感性に、信州の魅力を再認識するのでした。 そこで、そんな感動を皆様にもお伝えしようと、次回からすの学校を企画しました。 文学を切り口に信州の魅力をお伝えします。タイトルは『文学作品から見た信州の自然とその魅力』 講師は 仏文学者の山本省氏。 新たな年の始まりに、文学に浸る ひと時をどうぞ。





      美ヶ原の位置は⇒ 写真にマウス・オン


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熊棚

 写真はコナラの樹上に、ツキノワグマが作った‘クマ棚’です。 折られた枝の葉が落葉しないまま枯れたため、冬枯れのこの時期には目立ちます。 それにしても、数十sの体重を支えるには、なんとも心もとない細い枝。 その細枝に腰を落ちつけて、ユラユラと揺れながら、ツキノワグマは一心不乱に実(ドングリ)を食べていたことでしょう。 なお、園内では昨年も(例年通り)数回の目撃がありました。元々、当園地周辺はツキノワグマの生息域です。(ただし、開園から 9年目を迎えるこれまで、事故はありません) 闇雲に恐れる必要はありませんが、相手は大型野生動物。見くびってはいけません。 園内でのクマ対策として、クマ鐘や鈴杖の設置、クマ鈴の貸出し などをしております。 また、クマ対策マニュアルも来シーズンには提供予定です。 ご参考にしていただけますよう。
       過去のツキノワグマの話題は ⇒ こちら







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雪中活動

 「おぉ 寒ぅ〜」などと、外に出るのを億劫がっている場合ではありません。 これを逃したら、次の機会は 1年後…。 今この時期だけの出会いを求め、コタツを出でて、いざフィールドへ! 「こんな雪の中で、なにをするの?」とお思いでしょうか。  見るべきものは、たくさんあります。樹木、鳥、水の流れ、吹き渡る風 あいも変わらず聳え続ける雪化粧の山々。
 特におすすめは、アニマル ・トラッキング! 雪上に残された足跡や、食痕(植物に残された動物の食べ跡)は、いまがもっとも見つけやすい時期です。 また、落葉の森の中では、バード ・ウォッチングも容易です。  そんな、またとない機会を逃すことはもったいないと企画したのが、2月のからすの学校⇒ 冬の自然をまるごとウォッチング!!。 上記 1月の講座ともども、こちらもお薦めです。 ご期待ください。