.    '13年9月17日

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台風による臨時閉園

 9月16日の午前 11時から終日、閉園いたしました。 安曇野市に土砂災害警戒情報が発表されたためです。 過去に今回以上の河川の増水を経験しているため、閉園することにためらいがありました。 しかし 『これまで大丈夫だったから』という、いわば運を天に任せた楽観的な判断は危険との思いから閉園するにいたりました。 園内には烏川と小野沢川という 2本の河川の大きな流れがあり、また、当園地にいたる道路は安曇野市により ‘土石流警戒区域’に指定されています。 今回の被害は樹が 1本倒れた(根株腐朽による倒伏)だけでしたので、結果として閉園は大袈裟過ぎたということになります。 しかしそれは結果論。今後とも、安全確保のためには、根拠ある情報(気象庁 ・防災気象情報や園内緊急情報表示システム(※)等)を基に、必要に応じて閉園(駐車場の閉鎖)することといたします。
(※)烏川上流に設置のセンサーによる発報システム





    濁流となった烏川('13.9.16 11:00a.m)


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台風一過

 上記の翌日。 高気圧に覆われて台風一過の秋晴れとなりました。湿った空気は台風のエネルギー。それが無くなり、あとには乾燥した空気が残りました。 予報では、しばらくは好天が続くようです。この機会に安曇野の初秋を楽しまれてはいかがでしょう。
 一気に秋の気配が増した園内で、今が旬の野草は… アケボノソウ、キンミズヒキ、ミズヒキソウ、ミゾソバ、アキノウナギツカミ、ハナタデ、ノコンギク、ユウガギク、コウゾリナ、ゴマナ、シラヤマギク、アキノキリンソウ、ハンゴンソウ、キオン、ヤクシソウ、ツリフネソウ、キツリフネ、ミヤマウズラ、ヤブタバコ、ガンクブソウ、 ゲンノショウコ、ミヤマママコナ、サラシナショウマ、トリカブト、ヌスビトハギ、ヤマハギ、マルバハギ、メドハギ、シラネセンキュウ、トウバナ、イヌトウバナ、ヒキオコシ、エノコログサ、キンエノコロ、ススキ、オギ などなど。
 心躍る春の花に比べると、秋咲く花には、しっとりとした落ち着きとともに、一抹の寂しさを感じます。







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きのこ狩り禁止のお知らせ

 秋霖(しゅうりん)とともに、園内でもキノコが出始めました。そのキノコを求めて来園される方が増える時期を迎えようとしています。 しかしながら、今シーズンからは【園内でのきのこ狩り禁止】となりました。 [看板は⇒こちら]   特定の個人の利益よりも、来園される方に等しく見ていただきたいとの願いからです。 いわば『個人の食欲よりも、多くの方の知識欲に応えたい』との思いです。 実際、キノコは観て面白かったり感動できるものが少なくありません。 数千種あるともいわれる日本のキノコ。園内のあちこちで、観賞向けキノコ から猛毒キノコ まで、 その姿を目にすることができます。一方、樹に生えるキノコは時に危険を知らせる信号です。特に‘心材腐朽菌’は、いわば赤信号。 幹が空洞になっても樹勢に衰えはないため、一見元気に見えても倒れる危険があります。そんなキノコが生えている樹に近づくのは要注意です。