ヤマアカガエル |
ツキノワグマによる【くまはぎ】の跡 クマが樹木の皮を剥ぐことをクマハギと呼び おもにスギやヒノキを対象とするため、人工林 において被害をもたらします。写真は直径40 cmほどのサワラ。ただし、このサワラは園内 ではなく、1kmほど烏川をさかのぼった所。 '02年5月20日撮影。1,2日前の出来事と 思われます。 このほかにクマの生息する証として、近くの 木(コナラ、ミズナラ、ミズキ等)には【クマ棚 :くまだな】と呼ばれる「クマの座布団」が見 られます。太い枝に座り、実がなった枝を次々 に手繰り寄せて食べては尻の下に敷くので、し だいに鳥の巣のような座布団ができあがります。 秋になって、折られた枯れ枝の葉がいつまでも 残り、遠くからでも一目でそれと判断できます。 '03年6月27日園内で目撃! その数日後 隣接の国営アルプスあづみの公園内のワナ(ド ラム缶)にかかり、ラジオ・テレメトリー調査用 の電波発信器をつけた後、近隣の山中に放され ました。彼のプロフィールは…♂(オス)、2才 半(亜成獣)、体長1140mm、体重28kg |
クマハギに似た傷痕を見ることがあります。左はニホンジカ、右はカモシカのそれぞれ 角砥ぎの痕。 |
こんな落し物があったら、要注意。 ツキノワグマの糞です。 果実が醗酵したようなフルーティな香り。 食べ物によって、こんなにも形が違います。 |
哺乳類 | 確認状況 |
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ニホンザル | 数十頭の群れが数グループ生息。春・秋冬は園内にも出没 |
ニホンカモシカ | 目撃 |
ツキノワグマ | 〃 |
ホンドギツネ | 〃 |
テン | 〃 |
イタチ | 〃 |
ヤマネ | 〃 |
オコジョ | 〃 |
ノウサギ | 〃 |
タヌキ | 〃 |
ムササビ | 〃 |
モモンガ | 〃 |
ホンドリス | 園内各所(主にアカマツ林にて目撃) |
ヒミズ | 死体あり |
アカネズミ | 目撃 |
ジネズミ | 〃 |
カワネズミ | 〃 |
未確認情報 | アナグマあるいはハクビシンを来園者目撃 |
爬虫類 | あれこれ |
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アオダイショウ | 日本では最大級の大きさのヘビ(大きいものは2mを超す)。 木登りも上手 |
ジムグリ | 見た目、成蛇は地味なヘビだが、幼蛇のころは赤地に黒のハデハデ模様 |
ヒバカリ | 名前はかまれると【その日ばかりの命】の意だが、実際には無毒でおとなしい |
シマヘビ | 気が荒い(?)のか当然の自己防衛か、捕まえるとまずかみつかれる。無毒 |
ヤマカガシ | 1984年に中学生がかまれて亡くなってから、毒蛇として扱われるようになった |
マムシ | ピットとよばれる熱(赤外線)探知用の器官を持っており暗闇でも獲物を捕る |
トカゲ | カナヘビに比べ尾が短く、鱗がなめらかで、体色に光沢がある |
カナヘビ | 形はトカゲに似るがもっと細長い。体が【金(かな)色】なのでこの名がある |
両生類 | あれこれ |
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ヤマアカガエル | 県内に生息するカエルの中では最も寒さに強く、標高の高い所にも生息する |
カジカガエル | 見た目は地味ながら、涼やかな鳴声を渓流に響かせている |
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生き物を可愛いと思うのはごく当然の気持ち。しかし、ペットのように人によって 生かされているものと、野生動物に対する接し方はまったく異なることは言うまでも ありません。当公園にも多くのサルが出没しますが、可愛いしぐさや、ひもじそうに している姿を見かけて思わずエサを与えると、厚意(好意)が『あだ』となってしま います。また、生ゴミの放置も同じ結果をもたらします。