佐野厄よけ大師大祭 〔所在地図〕

 春日岡山「惣宗寺(そうしゅうじ)」と呼ばれ、厄よけ元三慈恵大師を安置し、関東三大師のひとつとして、毎年正月1日から15日間の大祭には、100万人以上の参拝者が訪れ、善男善女の厄よけ祈願で賑わいます。

春日岡山惣宗寺の沿革
 天台宗比叡山延暦寺の末寺で、天慶7年(994)に藤原秀郷が春日岡(現在の城山公園)に建て始め、翌年竣工したと伝えられています。江戸時代・慶長7年(1602)の唐沢山城移転に際し、現在地に移築されました。なお境内にある東照宮は、元和3年(1617)徳川家康の遺骸を久能山から日光東照宮へ遷葬の際、一泊したのにちなんで建立されたものです。
 またここは、関東三大師として有名で、厄除け、方位除けの祈願寺である。正月には百万人の参拝者が訪れ賑わいをみせます。
 この他、水子地蔵尊、子育地蔵尊、金銅大梵鐘、春日稲荷大明神、縁結び道祖神、パゴダ供養搭、田中正造分骨墓所石川啄木歌碑など、見るべきものが沢山あります。
厄よけ大師正月の賑わい
厄よけ大師正月の賑わい
 正月1日から15日間の大祭には、百万人の参拝者が訪れ賑わいをみせます。また11月には関東菊花競技大会が開催されます。
 この寺は「春日岡惣宗寺」といい、日本最初の公害を告発した田中正造がここを本拠地として活躍した場所でもあります。ここには正造の墓があり、分骨5か所の内の一つが収められています。
無病息災を祈って
無病息災を祈って
 この厄よけ大師は、厄年のおはらいで特に有名です。厄年に当たった老若男女で賑わいますが、それとは別に観光として訪れる客も多く、特に「佐野ラーメン」を食べに来たついでに立ち寄る人もいるようです。勿論その逆もありますが…。