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 良くある質問と答え

 

  Q1 生コンを個人で購入することはできますか?

 当社では個人のお客様にも小売りしております。お電話または、ご来社いただき、単価や納入場所や納入数量などをご相談ください。代金は生コン納入時に現金でお支払い下さい。配合などが分からない場合、どんな用途でご使用になるかをご相談くだされば、当社で適切な配合を選択いたします。また、1立米以下の場合は空屯料が別途必要となりますのでご了承ください。ここでアドバイスを一言!コンクリートの施工は思った以上難しいものです。出来る限り専門業者に依頼することをお勧めいたします。

  Q2 生コンの数量(立米)はどのように計算すればよいのでしょうか?

 例えば土間を打つ場合、まず土間の面積を求めてください。(例:幅5m40cmで奥行3m25cmの場合:5.4×3.2517.55平米)。そして土間の厚みをかけます。(例:厚み10cmの場合:17.55×0.1=1.755立米)。生コンは0.25立米ごとの出荷をなりますから、1.75立米か2立米となります。食い込みなどを見込んで少し多めに注文する方が良いので、注文は2立米となります。(万一、足らない場合は0.5立米からの出荷となり、空屯料などを考えると非常に割高となります。それで少し多めに注文するようお勧めいたします)。

  Q3 強度って何ですか?

 どれも同じように見える生コンですが、生コンの状態は日々変化しており、硬化後の強度に違いが生じます。それで生コン工場は「標準養生で28日経過した時の圧縮強度」を保証して生コンを出荷しています。例えば強度18N(ニュートン)の生コンの場合、標準養生で28日経過後の圧縮強度が18N以上となる訳です。ですから強度が大きければ大きい程、いわゆる「良い生コン」という訳で、当然ながら値段も割増となります。今後、家を建てる予定の方は、この強度にも注目なさると良いかもしれません。既に大手ハウスメーカーなどでは30Nなどの高い強度を使用しております。(補足:標準養生とは約20度の水中に沈めておくことです。強度はJIS規格品(普通コンクリート)の区分で18,21,24,27,30,33,36,40,42,45Nです)

  Q4 スランプって何ですか?

 あなたも時々「今、スランプなんだ…」と言いませんか?まさにその通りの意味で、スランプとは生コンの「落ち込み」を数値化したものです。少し詳しく説明しますと、高さ30cmの円錐状の器具に生コンを詰めて、その器具を約3秒かけてゆっくり、まっすぐ引き上げた時、生コンがどれだけスランプ(落ち込む)かを0.5p刻みで表します。通常、住宅の基礎などではスランプ15cm18cmのものを使用します。施工効率を考えますとなるべくスランプの大きい(=やわらかい生コン)ほうが良いのですが、土木工事などでは8cm12cmが指定されており、施工者は苦労しているようです。JISではスランプの許容範囲を±2.5cm(スランプ21cm指定の場合は±1.5cm)としています。(補足:JIS規格品(普通コンクリート)ではスランプの種類は8,10,12,15,18,21cmです)

  Q5 ところで生コンって何からできてるの?

 お答えします。水とセメントと砂(細骨材)を混ぜた物を「モルタル」といいます。このモルタルに石(粗骨材)を練り混ぜたものが生コンです。簡単です!誰にでも作れます。しかし、生コン工場ではより高品質な生コンを製造するために「混和剤」も少量混入します。これは単位水量(生コン1立米中の水の量)を少なくするため(〜耐久性、強度が良くなる)、微少な空気を混入するため(〜凍結融解に強くなる)、生コンの流動性を改善するため、など様々な理由があります。

  Q6 「良い」生コン工場を見分けるには?

 これは前問と違って難しい質問です。それでも工場を選択するのにいくつかヒントになることがあります。@JIS工場か?もちろんJIS工場だから何処でも「良い」という訳ではありませんが、定期的に国(経済産業省)の検査を受けているので、JIS工場でない工場よりは信頼度は高いといえます。A丸適マークがあるか?これは業界団体が認定する品質保証制度です。厳しい監査を毎年実施していますので、丸適マークがあったほうが良いと言えます。B運転手の質や電話対応は?これには工場の質や雰囲気が良く反映されますので、運転手や電話の対応が良い工場ならば、生コンの品質も期待できるでしょう。C成績書や報告書は?顧客が要求する書類を速やかに提出できるかどうか、は重要な要素といえます。例えば「今月の表面水の記録を見せてほしい」と要望した時に、なかなか見せられない様では重要な品質管理を行っていない可能性があります。また、「骨材のアルカリ反応試験の成績書を見せてほしい」と言った時に、すぐに提出できないようでは、「良い」工場とはいえないかもしれません。DISO認証取得しているか?品質に関する高い認識を持っている工場であれば、当然取得していると考えられます。これには経営者の品質に対する意識が関係しているので、良い生コン工場を見いだすための有力な手がかりとなるでしょう。いずれにしても生コンは「水」ものですから、信頼できる工場を探すことが大切です。

  Q7 生コンの品質を確認するにはどうしたら良いのでしょうか?

 生コンの品質を確認するには「現場試験」を行わなければなりません。これは生コン工場に依頼してもいいですし、生コンの試験を行う専門業者もあります。料金もそれほど高くはありません。現場試験では通常「スランプ試験」「空気量試験」「塩化物量試験」「テストピース採取(圧縮強度試験)」「温度試験」が行われます。スランプ、空気量、温度についてはその場で結果が分かり、規格に適合していない時は返品も可能です。圧縮強度については標準養生で28日後(早強セメント使用の場合は7日後)に結果が分かりますが、注文通りの強度があるかどうかを確認できます。

  Q8 やっぱり一番気になるのは値段?

 どうぞお気軽にご相談ください。当社では個人のお客様から大手建設会社様まで良心的な価格で納入しており、きっと満足のゆくお取引きができると思います。単価は、強度、数量、現場までの距離、大型で納入できるか、セメントや混和剤の種類、などによって違います。

  Q9 セメントについても知りたい!

 現在、当社で扱っているのは代表的なセメントで、普通(N)、高炉B種(BB)、早強(H)セメントの3種類です。普通ポルトランドセメントはもっとも広く使われており、指定がない場合は全て普通セメントで生コンを製造します。高炉B種は混合セメントの一種でセメントに高炉スラグを30%60%混合したものです。初期強度が出にくいですが、水和熱などが低いため、大きな容積の打ち込み(マスコン)などに使用されます。値段は普通セメント使用の生コンと同じです。早強ポルトランドセメントは強度発現がはやく7日で指定された強度を超えます。当然、値段も割増となります。しかし早強セメントは水和熱が高く、打設後に慎重な養生が必要です。この他にもセメントの種類は多数あり、超早強・中庸熱・耐硫酸塩・低アルカリ型・フライアッシュ・エコセメントなどが存在します。

  Q10 コンクリートの崩落などが問題になっているけど、どうなの?

 トラブルには代表的なものが幾つかあります。@コールドジョイント。これはコンクリートの打ち継ぎの際に時間を開けすぎた事が問題で、通常は施工上の問題です。A鉄筋が錆で膨張し、大きなひび割れ発生。これは、規格外の骨材(アルカリ骨材反応で無害でないとされるものなど)を使用したり、施工上の問題がある場合に発生します。もし、骨材について心配な場合は、「配合報告書」の提出を求め、産地を確認すると良いでしょう。Bコンクリート表面の仕上げのために塗ったモルタルが剥がれ落ちる。これは仕上げ処理が悪かっただけで、構造物には影響ありません。C表面剥離や仕上がりが良くない。これは適切な養生を行わなかった、きれいな型枠を使用しなかった、適切な剥離剤を使用しなかった、締め固め(バイブ)が適切でなかった、など数々の原因が考えられます。Dごく細いひびが入っている。コンクリートにひびは付き物と言えるかもしれません。常識的に許容される「ひび」としては、幅0.10.4mmとされています。ひび割れを防ぐためには、単位水量を少なくする、入念に締め固める、十分な湿潤養生をする、高炉セメントなどを使用するなどの対策があります。いずれにしても、生コン(レディーミクストコンクリート)はJISに基づき厳格に品質管理されていますので、トラブルのほとんどは、生コンそのものではなく、人為的なミス、施工上のミス、あるいは養生のミス、あるいは過酷な気象条件と、言えるでしょう。(補足:生コンそのものに問題がある場合も皆無ではありません。例として、原材料に異物が混入する、プラントの故障、製造係や出荷係また運転手の人為的ミスなどがあります)

  Q11 でも、一番問題なのは水問題でしょ?

 その通りです。単位水量の管理と現場加水の問題は生コンにとって大きな課題です。当工場でも、より高度な単位水量管理に向けて努力を続けております。

  Q12 最近よく耳にする「高強度」ってどんなコンクリート?

 JIS規格品(普通)では強度45Nまでが「普通コンクリート」として指定されており、45Nを越える強度のコンクリートはJIS規格品(高強度)となります。(建築学会の基準JASS5では40Nを以上のものを高強度と定義しています)。JIS規格を越える強度については「国土交通大臣の認定」制度があり、需要のある大都市圏では国交大臣認定を取得する生コン工場も増えています。当工場は普通コンクリートのJIS認定がございますので、45Nまでのコンクリートについては規格品として出荷できる体制です。(補足:現時点200451日では40N超の出荷実績はありません)

  Q13 それでは「高性能」ってどんなコンクリート?

 お答えします。混和剤に「高性能AE減水剤」を使用したコンクリートです。高性能AE減水剤を使用することによって、大幅に単位水量をカットでき、密実なコンクリートができます。また単位水量をカットしても流動性が充分確保できるので作業効率も改善されますし、複雑な構造体にも適応します。当工場でも出荷実績があり、ご要望に応じ出荷致します。通常、高性能コンクリートの場合、スランプ管理は行わず、スランプフロー管理となります。当然、高炉B種や早強セメントでも高性能AE減水剤を使用することで「高性能コンクリート」となります。設計を担当される方はどうぞ高性能コンクリートの使用をご検討ください。

  Q14 水セメント比ってなんだろう?

 最近、埼玉県また市町村の工事でも「水セメント比」の指定が行われるようになりました。今までは、強度だけ指定(18Nなど)、あるいは強度・スランプ・骨材(18-8-25など)の指定が大多数でしたから、「水セメント比」とは何だろう?と首を傾げていらっしゃる監督さんも少なくないでしょう。しかし、難しく考えることはありません。読んで字のごとく「1立米の生コンに含まれる水(W)とセメント(C)の質量の比率」です。例えば、水が180kg、セメントが350kgであれば、180÷3500.51428....ですから、水セメント比(W/C)は51%ということになります。つまり水セメント比の指定が小さくなればなるほど、セメントの比率が多くなり、強度は良くなり、耐久性が良くなり、また値段も上がるということです。補足ながら・・・通常、生コン工場は「強度」で価格を設定している為、例えば「水セメント比60%以下で強度18Nの生コンを、水セメント比指定無しの強度18Nと同じ価格で」と言われても困ってしまうわけです。


ここからは、皆さまからお寄せいただいた質問です

  Q15 住宅の基礎に普通セメントを使いますがセメント1袋(25s)に対し、水と砂と砂利の割合は一般的にどれくらいですか?

 これは簡単なようで奥の深い質問です。深く考えますと使用する骨材や必要とする強度によって回答がかなり変わってまいります。しかし、一般的な日曜大工としての配合という事ですと、「太平洋セメント」のウェブサイトに次のような記述がございましたので引用致します。「一般的な用途でセメント1袋(25s)をコンクリートとして使用する場合、おおむね、水が18s、砂が89s、砂利が96s必要になります。この割合を参考にして頂ければと考えます。なお、・・・手練りを実施される場合はセメントと砂をまず空練りし、次に加える水の3/4程度を入れ、よく練り混ぜます。最後に砂利と残りの水を入れてさらによく練り混ぜるのが最もよい方法かと思われますので、ぜひお試し下さい」。補足ながら、固すぎて施工性が悪い場合、よく練り混ぜながら水を少しずつ加え、必要な施工性を確保できると存じます。
 尚、当社でも生コンに適した骨材を0.1立米単位で小売り致しますので、どうぞご利用ください。ホームセンターなどの袋売りよりも格安かと存じます。


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