第1話 カメの次は熱帯魚だぁー!

「カメの次は熱帯魚を飼いたい!」と、私は次なる野望を満たそうと動き始めました(戦国武 将みたいですね)。

 さて野望とは何か?
 それは「熱帯魚」を飼う事です! 色とりどりの美しい魚達が水中を泳ぐ姿はまさに「泳ぐ宝石」と言って差し支えないでしょう。
 しかし私がいくら「熱帯魚は泳ぐ宝石であって、癒しの効果もあるよ」と洗脳しようとしても、単なる「魚」としか思っていない不届き者が我が家にいまし た。

 そう、私の「妻」である「りこぴょん」 です。

 この強敵を説き伏せなければ「楽しい熱帯魚ライフ」は訪れない事を私は直感で悟りました。(カブトニオイガメの時と同じ流れだ…)。最初は妻が実家に 帰っている間に強引に設置してしまおうかと企みましたが、さすがに後々禍根を残す事になりそうなのでやめました(「動かざるごと山の如し」の精神で)。

 そこでまず外堀から埋めて行く作戦に変更(戦争で言えば戦術レベルではなく、戦略レベルで作戦を考えるという事です)。

●作戦その1「熱帯魚の雑誌を妻の目につきそうな所に置く」
 これは残念ながら何の効果もなかったように思われます…。逆に「またそんなの買ってきた」と言われるだけでした。

●作戦その2「気長に熱帯魚の素晴らしさを説く」
 これも残念ながら何の効果もなかったように思われます…(自分でも変な宗教の勧誘をやっているような気分になってしまいました)。

●作戦その3「ペットショップの熱帯魚コーナーに連れて行く」
 これはカブトニオイガメでも効果を発揮したため、有力な作戦だったと今でも自負しております。皆さんも奥さんを連れて行く時は「歩いていたら何となく “熱帯魚のコーナー”に来てしまった」という雰囲気を演出してください。「オレも被害者だー!」という感じで。

●作戦その4「熱帯魚以外の事は話題にしない」
 夫婦の会話は熱帯魚オンリー。「熱帯魚の産卵の話なんかつまらないぃー!」 と言われても、熱帯魚の話だけで会話を成立させるのです(西田敏行は延々と鶴の話をしていました、アレと同じです)。
 これは効きます。確実に効きます。ただし効きすぎると「絶対に買ってくれなくなる」ので引き際を見極めましょう。

●作戦その5「腰を低く、したでに出る」
 プライドを極力捨てて妻に接するようにしました。モミ手で近づき、「今日はいつにも増してお美しいざんす」くらいの事は言うようにしましょう。

 こうしてたゆまぬ努力が実を結んで、めでたく熱帯魚を飼ってもよいという許可が下りたのです。こうなればしめたもの! 早速、必要最低限の器具を買って きました(「こんなにあってどこが最低限?」というクレームが妻からありましたが、もう買っちゃったので、そんな事は知りませんっっ)。

では次項では 熱帯魚を買うために必要な器具 について触れたいと思います。



第2 話 水槽がなくちゃ何も始まらない

 熱帯魚の飼育に絶対必要な器具「 水槽 」。

これがなければ話になりません。「バケツとか洗面器でいいだろう」という考えでは、夜店ですくってきた金魚やミドリガメ止まりです(あ、現在我が家のカブ トニオイガメは30cm程度の水槽で飼っています)。

 昔(昭和60年頃)は水槽と言えば「重い金属の枠に防弾ガラスのようにぶ厚いガラスがはまっていた商品」が主流でしたが、平成の年号も二桁になった今で はプラスチック枠に薄いガラスを使用したものがペットショップの店頭に並んでいます。

 形も長方体だけではなく正方体や円筒型、さらには凹凸型のものまで様々なタイプが販売されていて、おしゃれなインテリアとしても通用するものが数多くあ ります。また、ガラス製は重量があるので軽い方が好みの人用にアクリル製の商品も売られており、特徴はメガネの「ガラス」と「プラスチック」を思い浮かべ ていただければOKです。つまりアクリル製は傷つきやすいということです。

 現在各メーカーから出されている商品も価格がだいぶこなれて、60cm水槽でも約3,000円程度で手に入れる事が可能です。セール中ともなれば 1,980円ですから、私が子供の頃に高嶺の花だった60cm水槽もずいぶん安くなったものです。

 水槽のメーカーで有名なのは「ニッソー」。

 水槽の枠の所に「NISSO」のロゴが入っているものがそうです。ほとんどのペットショップで扱っていて、比較的低価格のために同社の商品を使っている 人は多いのではないでしょうか?
 ちなみにこの株式会社ニッソーはJASDAQに上場していて飼育用品市場の4割程度のシェアを誇る企業です。シェア率を見ると「ほとんど独占だから凄い なぁ」なんて思いがちですが、赤字決算続きで株価も100円以下、60〜70円台 (1,000株購入しても70,000円程度とは…。八百屋で売ってるカブの方が高いですね)が続いています。まあ、水槽なんて一度買えばずっと持ちます からね、そうそう新規に買う人もいなさそうなので仕方ないでしょう。
 しかし株主優待制度では水槽などがもらえるようなので、熱帯魚好きなら株式購入を考えてもいいかもしれません(有効な投資にはならないと思いますが)?

 さて、ニッソーの事は置いといて、数ある水槽の中からどういったタイプを選べばいいのか。
 私は最初に13,000円の枠がなくガラスだけで構成されている45cmの「オールガラス水槽」を購入しました(理由は「単に綺麗」だったから)。
 しかしこれが失敗。確かに見かけは綺麗で水漏れもないのですが、掃除の時にほんのちょっとぶつけただけで底の角が欠けたりヒビが入ったりという難点が あったのです。

 よく考えれば当たり前ですね、全部ガラスなんですから 。そこで熱帯魚用にごく普通の長方体の 60cm前面曲面水槽(前面がカーブを描いたガラスでできているニッソー製の水槽)を、1,980円(セール中商品)で購入しました。安いけど普通に使う 分には何の支障もないのでお勧めです。

 その後、セール中のチラシを見るたびに「今買わないと値段が高くなる」と、どこにも根拠のない理由で妻を騙した結果、

「60cm水槽2個」
「45cm水槽1個」
「40cm水槽1個」
「30cm水槽1個」

までに増えてしまいました。

 家の中に置き場がなくなった事で妻に 叱られ、今では 60cm水槽を一個だけ使って熱帯魚を飼育しています。その他は全部「書斎」(ベランダ)に出したため、私の書斎はさながら「水槽の墓場」状態…。何事も ほどほどが肝心ですね。

 11月中旬、我が家の水槽は下の写真のとおりです。ま ず、場所を取らないように60cm水槽の中にカブトニオイガメの30cm水槽を沈めました。これによってスペースが確保できて妻の怒りもやや収まったよう な気が…。




第3話 クリーンな環境をお届けします

 水槽の次はやっぱり濾過 装置でしょう!

 魚やカメは生き物です。という事は物を食べるし、排泄行為も毎日行います。そこで「排泄物(うんち&おしっこ)」や「食べ残したエサ」などを取り除い て、水を浄化する作業が必要になってきます。
 皆さんも家の至る所にうんちやオシッコがしてあったり、カップラーメンの食べ残しがあったらイヤですよね、それと同じ事です(「オレはうんちやオシッコ が好きだ!」という性癖の持ち主は除外)。

 で、排泄物や食べ残したエサなどをフィルターで物理的に濾す事を「物 理的濾過」と呼び、フィルターに付着するバクテリアの働きでそれら有害な物 質を分解する事を「生物的濾過」と言います。 この2つの濾過手段が十分に機能すると水槽は比較的安定し、住みやすい環境を整える事ができます。
 という事で濾過装置は熱帯魚の飼育に欠かせない器具の一つなのです。濾過装置のタイプを分類すると次の4つで、個人的な感想を述べながら説明させていた だきます。

●上部式フィルター
 水槽の上(水中から完全に出す)にセットするタイプ。濾過能力は結構高めで掃除も便利です。価格は60cm水槽用で2,980円と高くはないし、欠点ら しい欠点は見つからないタイプだと思います。

●底面式フィルター
 水槽の底(完全に水没させる)にセットするタイプ。通常はフィルターの上に砂利を敷いて水草を植えたりするために、掃除のたびにそれらを取り除かなけれ ばいけないので面倒くさいですね。それに水中を漂うゴミは絶えず水中にあるので、バクテリが活発に分解してくれない限りは、濾過に期待できないような気が します。せいぜい夜店ですくった金魚を飼う時くらいにしか使えないのでは?

●水中式フィルター
 水中(水槽の内壁に取り付ける)にセットするタイプ。価格は上の2つに比べたら高めです。それに水槽の中にセットするという事は、水槽内が狭くなってし まう事を意味するのであまり好きではありません。

●外部式フィルター>
 水槽の外にセットするタイプ。写真のように2本のホース(排水用と吸水用)で水槽とフィルターをつなぎます。ホースが見えるだけなので外観がすっきりす るというメ リットがあると思います。ただし置く場所は水槽よりも数十cm低い所でないとダメなので要注意かも。

 濾過能力は密閉式のタンク内(写真の緑色の部分)で濾過を完結させるの でかなり高めのような気がします。さらにタン ク内には好みの濾材(炭とか各種パッド)が使えて自由度が高く、高機能なフィルターだと言えるでしょう。

 ただし価格の高い事が欠点…。うちで使っているものは「エーハイム エコ フィルター2231」と「2233」の2つですが、価格は75cm〜90cm水槽用の「2233」で 11,900円(セール特価)でした。他のフィルターと比べるとかなり高いです。まあ値段分の働きはすると思いますが、簡単には買いづらい 価格ですね。
 ちなみに写真は我が家の働き者「エーハイム エコ フィルター2233」の勇姿です(左下の青い器具はタイマーで、フィルターの付属品ではありません)。



第4話 結構お金がかかるのよ

 少し長くなってしまいましたが、他の器具はこの章でま とめてご説明します。

●蛍光灯
 水銀灯とか白熱電球とか色々ありますが、種類の多さや扱いやすさからいってもごく普通の蛍光灯が一番。私は水槽の大きさに合わせて60cm水槽用の蛍光 管が2本つけられる蛍光灯を使っています(ただし点灯するのはどちらか1本、電気代がもったいないですし)。
 蛍光管には「熱帯魚を綺麗に見せる」「水草をより美しく」「海水魚用」など色々ありますが、この辺は好みで選べばいいと思います。
 そして気をつけなければいけないのが「点灯時間」。長ければ水草に藻やコケが発生して駆除に一苦労ですし、短ければ水草や熱帯魚の育成に十分な光量が得 られません。ですから8時間から10時間程度つけていればちょうどいいようです。

●水温計
 多くの熱帯魚の適正水温である25〜27度を保つためにも必要なアイテム。デジタル式(セールで980円くらいで売ってます)や水槽の内壁に貼り付ける シールのような製品もありますが、水温が計れればいいので200〜300円のアナログで十分?

●砂利
 多種多様なものがあります が、ポピュラーなのが「大磯砂」。ドンドンパフパフ〜♪ でおなじみの芸能人水泳大会が開かれる「大磯ロングビーチ」で有名な神奈川県の大磯で採取される砂利です(最近放映しないの で“ポロり”が見られなくて私は悲しい…)。

 私は海水魚ではなく熱帯魚を飼う事にしたので、白くて細かい粒の「川砂」を使っています。確かジャレコ製だったと思います(そう言えばジャレコは外国企 業に買収されて突如「ビールサーバー」を作り始めましたが、飼育用具はまだ製造してるんですかね?)。
 ただ砂利で気をつけたいのは、水質を変えてしまう恐れがあるという事。基本的に商品として販売されているものは問題ないと思いますが、「近所の公園」や 「自然の川」で採取してきた砂などは極力使わない方がいいでしょうね。

●キャビネット・水槽台
 例えば我が家の60cm水槽に水をたっぷり入れて砂利も敷いた場合、総重量は「およそ80kg」にもなります。ヘナチョコ台の上に乗せたらいつか大惨事 に見舞われる事になるでしょう(マンションだと最悪階下に浸水とか)。
 そのためうちでは水槽は、備え付けの棚の上に設置しています。時折セール品で1,980円のキャビネットを見かけますが、イマイチ不安なので購入には 至っていません。 

●ヒーター
 飼育している熱帯魚の適温(通常25〜26度)を保つためにも絶対必要。特に冬場は欠かせません。今はヒーター(発熱する部分)とサーモスタット(温度 を調節する部分)が一体化した物が主流で、値段もワット数の違いこそあれ、800円から2,000円程度なので水槽の大きさに合ったものを選ぶ事が肝心 (うちの60cm水槽なら150W〜200Wのものが1本で十分です)。
 逆に夏は熱帯魚にとって過酷な季節になるので、ヒーターは取り外して冬が来るまでしまっておきましょう。夏場は蛍光灯の点灯時間を短くしたり、大きな氷 の塊を入れるなどして水温を下げる工夫も必要ですね。クーラーは高い(5万円くらい)ですし、ファンもあるので買う必要はないと思います。

●ファン
 「水が蒸発する時は熱を奪う」という気化熱を利用して水温を下げる働きをするのがファン。価格は2,000円くらいで、水 槽の枠に取り付ける物が主流です。そして「安くて小さいとあなどるなかれ」、実際に使った所、32度あった水温を26度まで下げてくれたりして今年の猛暑 を乗り切る心強い味方となってくれました(水位は1日に2cmくらい下がりますが)。
 中にはパソコンのファンを使っている人もいますが、水回りに使う器具なのでしっかりした専用の商品を購入した方が安心だと思います。不在時に「火」が出 る事が怖いので。
 ちなみにうちではジャレコの「小型水槽用冷却ファン クリーンファンミニ」を2,680円で購入して夏場に使っています。

●水草
 枯れる心配のない造花でもいいですが、本物の水草の方が熱帯魚も映えますね。
 以前は10種類くらいの水草を水槽内に入れていましたが、現在は「アヌビアス・ナナ」だけで構成しています。「アヌビアス・ナナ」は成長は遅いものの (観察してると1ヵ月で新芽が1〜2枚程度です)、とにかく丈夫な水草なので重宝しています(昨年真冬にベランダの水槽に入れておいたものが今になっても 成長を続けているほど)。
 綺麗な水草だからレイアウトに使いたいと思っても、育成がとにかく難しい種類がありますから、慎重に選びたいものです(私は1万円近くした水草を1ヶ月 で枯らせてしまいました…)。

●CO2供給装置
 放っておいてもとりあえず成長する水草(「アナカリス」「カボンバ」)は別として、CO2(二酸化炭素)を供給しないで水草が見事に繁茂する水槽は作れ ないでしょう。もちろん熱帯魚をメインにした水槽では必要のないものですが、水草中心の「水草水槽」には欠かす事のできない器具です。
 水草水槽は気分がなごむので独身時代にこった事がありますが、手入れが大変ですし、ランニングコスト(ペットショップで販売されているCO2のボンベは なくなるのが早い!)が高いために断念した覚えがあります。一度だけ「お手製のCO2発生装置」(※)を作って供給していた事もありましたが、色々と問題 もあったので結局水草水槽からは完全撤退しました。

※お手製の 「CO2発生装置」…1リットルのペットボトルに「砂糖」と「水」を入れて溶かした所に「ドライイースト」を混ぜ、化学反応を起こして「二酸化炭素」を発 生させるというもの。確かに市販のCO2供給装置と比較した場合コストは安くて済むのですが、臭かったり供給量の調節が難し かったりして苦労したので、私のようなビギナーの域を出ていない人間は手を出さない方がいいかもしれません。

●タイマー
 蛍光灯を規則正しく点灯させておくためにニッソーの製品を5,000円くらいで購入しました。現在使っているタイマーで管理できるのは2つの器具ですか ら、蛍光灯の他にもう一つつなげて管理する事ができます。例えば水槽を2個設置している場合は、その両方の蛍光灯を管理できるという事ですね。それに 100Vの電源も2つ付いているので思ったよりも役に立っています。

●エサ
 熱帯魚には黄色のパッケージに茶色のフタでおなじみの「テトラミン」を1日1回与えています。特殊な熱帯魚でない限りはこれで十分でしょう。

●水槽内にバクテリアを発生させる薬品の類
 つい購入してしまいましたが、経験から言うとこれはまったく必要のない商品だと思います。パッケージには「立ち上げたばかりの水槽でも豊富なバクテリア が!」など、いかにも凄そうなキャッチがついていますが、立ち上げてしばらくすれば熱帯魚が食べ残したエサからバクテリアが発生して生物的濾過を始めるの ですから…。

●PH値測定キットの類
 一応購入しました。特に熱帯魚が続けて死んだ時に水質を調べるために使っています。でもまあ、なければないで問題ないような気もしますけど。

●藻を枯らす薬品や水草用の肥料の類
 藻やコケはどうしても発生します。そこで熱帯魚を飼っている同士に聞いた所、「藻を枯らす薬は使わない方がいいよ」との事。なぜなら「水草も枯らしてし まうから」という回答が得られました。さらに「水草は枯らさず藻やコケだけをシャットアウト、なんて都合の良い事が書いてあるけど、少なからず水草にも影 響するよ」というので使っていません。
 また、水草の育成に使う肥料についても「水草水槽でない限りは不要。逆にやりすぎて水が悪化する事もあるよ」という事でした。

●アクセサリー
 水槽をリアルに演出する自然物の「石」「流木」や、華やかに演出する人工物の「ドラえもんの人形」「橋」「灯篭」の事です。これはもう趣味の問題(うち では水槽の守り神として 「カエルの人形」を入れています)。
 一時期流木にこりましたがアクがいつまで経っても取れず(1年間水につけておいたのですがアクは抜け切らず…)、水が茶色く濁る事がイヤになったので入 れていません。ショップでは大きな釜に入れて、3日間煮込んでアクを取るとか。

 他にも「熱帯魚をすくうアミ」とか「水槽の 内壁についたコケを取る苔取り」(頑固なコケは手やスポンジごときでは取れません)などがあります。とにかく本格的に熱帯魚を飼おうと思っ たら、初期費用はかなり(3万円くらい?)かかるという事だけは肝に銘じておきましょう。

 さらに我が家では器具が増えていくにつれて、妻の機嫌も次第に悪くなっていきました。こういう事態も想定して、世の旦那様もあらかじめ対応策を練ってお いた方がよろしいかと思われます。
 「いくらしたの?」と問い詰められたら、レシートは絶対に奥さんに見せずに、何を買っても「ああ、これ? バーゲンで500円だったよ」とか「先着10 名まで8割引きなんだ」とか、 とにかくいいかげんな事を言ってその場を切り抜けましょう(とにかくどこまでも言い張りま しょう、言い張れば勝ちです)。

 蛇足ですが、よく「5点セット」とかで飼育用具一式を販売していますが、何となく在庫処分的な要素が強いような印象を受けます。よく考えてから買った方 が無駄金を使わないで済むかも?

 では次項では我が家の熱帯魚達を紹介したいと思います!


第5話 和気あいあいの住人たち

 熱帯魚飼育記の続編は実に3ヶ月ぶりです(^^;

 では遅ればせながら我が家の水槽をご紹介させていただきます。ちなみにここ半年ほどで、お亡くなりになった熱帯魚はいないので住みよい環境は保たれてい るようです。

アカヒレ

 中国が原産で名前のとおりヒレの赤いラインが綺麗な熱帯魚です(中国だから熱帯でもありませんが)。丈夫で飼いやすい魚ですし(飼い始めてから半年経ち ますが一匹も死んでいません)、セールともなれば「100匹980円」と安価なので入門者用に最適でしょう。
アフリカンランプアイ

 身体が銀色で目だけがブルーに輝く美しい熱帯魚です。丈夫で飼育に特別な事は必要ありません。私が買いに行くショップでは「10匹480円」くらいで販 売されているので、熱帯魚飼育の初心者向けと言えるでしょう。
イシマ キガイ

 コケを食べてくれる巻き貝。真水と海水が混ざり合っている汽水に住む生物で、知らないうちに増殖してしまう「スネル」と違い熱帯魚の水槽では繁殖しない そうです。
 後述の「オトシンクルス」や「ヤマトヌマエビ」を掃除屋として数匹飼うよりは、この貝を3個ほど入れておいた方が綺麗になると思います。ただ飼い方が悪 いのかうちでは意外と長生きはしません。値段は3個で300円くらいが相場?
オトシンクルス

 常に水槽の内面や水草にくっついて発生した藻やコケを食べている熱帯魚であり、地味な外見どおりにおとなしくて丈夫です。そのため「水槽の掃除屋」とし て飼っている人がほとんどだと思いますが、ちゃんと働いているのか疑問です。
 また「オトシンクルス・ネグロ」という種類もいて、人によっては掃除屋さんとしての能力は ネグロの方が優秀とも聞きます。
 カージ ナルテトラ

 熱帯魚の中でも定番の1種。背中の青色と腹部の赤色が見事で、丈夫で飼いやすい魚です。ネオンテトラよりも赤い部分が長く、尾びれの方まである事で区別 しますが、水温や水質でこの「赤い部分」がネオンテトラとほとんど変わらなくなる時があるように思われます。
グリーンテトラ

 「赤い部分のないカージナルテトラ」をイメージしていただければOK。
 でも体色がグリーンだと思ったら大間違い。写真のように環境やライティングによって体色は大きく異なるので、グリーンの発色はあまり期待しない方が良い でしょう。
 これも2cm程度の稚魚なら50匹980円といったように比較的安く入手できます。
グローライトテトラ

 銀色とオレンジ色のコントラストが綺麗で丈夫で飼いやすい種類です。他の種類と混泳させても問題がなく、値段も1匹150円程度と安価の部類です。
 右の画像ではイマイチですが、実際に見るとオレンジ色がもっと美しい魚です。
コリド ラスジュリー

 一般的に「コリドラス」と言えば、「他の熱帯魚が食べ残したエサを口元についているヒゲで探り当てて食べている水槽の掃除屋」として知られています。で も食べ残しだけでは少ないので餓死させないように、コリドラス専用のエサ(キョーリンの「ひかりクレストコリドラス」)も与えています(本当にこれを食べ ているのか怪しい気もしますが)。
 「コリドラス」は動きがユーモラスな上に種類が非常に多いので人気がありますが、価格帯はバラバラ。最初は500円以内の安い種類を飼って飼い方を学ん だ方がいいと思います。
ピグミーグラミー

 名前のとおり3〜4cm程度の「小さいグラミー」で、丈夫で価格も1匹280円くらいなのでオススメです。泳ぎ方も他の魚と違って「ピタッ」と止まった り、バックで泳いだりするので、とってもかわいいです。
 臆病な上に動きが遅く他の魚にエサを横取りされる事が多いため、ちゃんとエサが足りてるか観察した方がいいと思います。うちでは飼い始めてから1年経ち ましたが、身体全体の色が濃く美しくなってきたので、きっと飼うほどに味が出る熱帯魚なんでしょうね。
ネオンテトラ

 安い、丈夫、綺麗と三拍子揃った熱帯魚の定番中の定番! 群れで泳いでいると壮観ですよぉ(個人的にはカージナルテトラの色の方が好きですけどね)。
 近所のペットショップでは「10匹98円」というセールが時々行われるほど安いので、あまり高いショップで買わないようにした方が良いかも?
ヤマト ヌマエビ

 他の熱帯魚を襲って食べる事もないので(死骸は食べます)、オトシンクルス同様に水槽の掃除屋として飼っています。が、本当に掃除屋としての機能を持っ ているのか怪しいような気もします。
 またエビは丈夫とは言いかねます。以前一緒に「ビーシュリンプ」(特価で10匹980円)という小型の美しいエビも飼っていましたが、残念ながら水替え の後に全滅させてしまいました。後で本を読んで知ったのですが、エビは熱帯魚よりも水質と温度に敏感なので水替えの時は要注意との事。さらに「エビは暑さ に弱いから夏になったらほとんど死ぬ」と本には書いてありましたが、今年の夏に30度を超える日が続いてもイキイキしていたので不思議です。
 ちなみにエビが死んでしまったらすぐに対応するように! 子供の頃アメリカザリガニを飼っていた人ならなぜかわかりますよね? そうです! とても臭い からです!! 夏場に放っておいたら鼻がモゲますよ。
ラスボラヘテロモルファ

 身体の後ろ半分の所にある三角形と言うか、三味線のバチと言うか、〒マークと言うか、まあ、そんな模様が特徴の熱帯魚です(うちでは「Tバック」と呼ん でいます)。これも飼いやすくて価格も手頃なので入門者用と言えるでしょう。うちでは5cmくらいまで成長したものが元気に泳いでいます(^^)
???

 シマ模様と青い目に惹かれて3匹購入したのですが(1匹200円くらいだったと思います)、肝心の名前を忘れてしまいました。
 温和な性格で同居人達と仲良くやっています。特徴としては常に水面近くを泳いでいるので、すぐに沈んでしまうエサだと餓死する恐れがあるかも?


  さて、上記のようにうちの水槽には「安くて丈夫。他の魚をいじめないし、大きくなってもせいぜい5cmの熱帯魚」しかいません。もちろんこれに は理由があります。
 実は私の熱帯魚飼育は今に始まった事ではなく、高校生の頃にもずいぶん飼っていました。 逆にあの頃の方が「高くて珍しい熱帯魚」を飼っていたと思います。ハイギョもいたし、ディスカスもいたし、「このグッ ピーを掛け合わせたらどういう色の子供が生まれるのだろう?」というように、探究心から熱帯魚を飼っていました。それが今では見ていて気持ちが和むよう な、「癒しの効果」を求めて熱帯魚を飼うように変わってきました。
 それにうちには亀もいれば犬もいます。仕事も忙しく、そうそう熱帯魚だけに手間暇をかけていられない事も手伝って、自然に飼いやすい熱帯魚が集まったと いうわけです。まあ、目的にあったものを飼うのが一番ですね。

 蛇足ですが、初めて熱帯魚を飼う人は「魚の出産シーンを見たい」と、「ブラックモーリー(黒い大きなメダカ種)」や「プラティ(尾びれの付近にミッキー マウス模様のある個体が人気)」などの「繁殖が簡単な熱帯魚」を購入しがちですが、安易に飼い始めると大変 な事になります。
 何しろ初心者が普通に飼っているだけでも子供をバンバン産んでしまうので、すぐに水槽内は稚魚でいっぱいになってしまうからです(私は増えすぎてどうし ようもなくなったため、行きつけのショップに親ごと引き取ってもらいました)。増えたら下水道に流したり、ゴミ箱に捨てられる人ならいいのですが(よくな いけど)、無益な殺生の出来ない人はこの2種類は飼わない方が無難でしょう。

 さて、熱帯魚が増えてきた所でようやく妻も単なる魚ではなく、「熱帯魚」として見るようになってエサの面倒や水槽内のレイアウトにも意見を言うように なってきました。「ここにはこの水草がいいんじゃない?」「ここには橋を置いた方が綺麗に見えるよ」などなど。変われば変わるものです。
 まあ、私にとっては好都合ですけど、ふふふ。