.    '09年2月8日

   .

月に叢雲(むらくも)

 『月に叢雲 花に風』…良いことには、邪魔が入りやすく長続きしないたとえです。(類語は『好事魔多し』) その格言どおり、あれよあれよと思う間に、湧 き上がった雲が、楽しんでいた季節外れのお月見に水を差したのでした。
  この時期、冷気の暗闇にたたずみ、見上げれば、そこには満天の星星。 しかし、それを楽しむには万全の防寒対策が必要です。 そこで、ぬくぬくとした部屋の中、パソコンで冬の星座を楽しみたい方にお薦めなのが⇒ 《国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト》が公開しているフリーソフト。 …これは良いっ!  いながらにして、プラネタリウムや宇宙空間移動疑似体験ができます。
 星座早見盤を片手に、震えながら天空を見上げることも趣深いことですが、たまにはこんな優雅 (安易? 怠惰?)な星見も一興です。






   .

月夜に狐

 月夜の晩に現われたキツネ(ホンドギツネ)
以前、同じ場所でタヌキテンを撮影しました。〔⇒ こちら〕 どうやら、皆さん、同じ獣道(けものみち)をお使いのようです。
 例年ならこの時期は、野生動物の足跡を数多く見ることができ、アニマル・トラッキングの最盛期なのですが… 今年は雪が少ないため、思うような観察 ができません。〔かつては、こんな時も⇒こちら
 すでに立春が過ぎ、今シーズンは雪らしい雪を見ないまま、安曇野は春を迎えそうです。はたして、この少雪は、自然界・人間界にどんな影響を与える ことやら。 一方で、多くの野生動物にとっては、エサの確保がままならなくなる雪が少ないのは歓迎すべきこと。 園内では今‘楽な冬’を生き延びた子ザルが、無雪の土を掘り返して盛んに採食しています。





   .

オオコノハズク その後

 写真は以前ご紹介した【事故死したオオコノハズク】 〔⇒ こちら〕。 それが、このような剥製に生まれ変わりました。 なんとも愛くるしい姿でありながら、なかなかの面(つら)構え。 それにしても、フクロウに比べると、ずいぶんと小型です。[⇒写真にマウス・オン(左:フクロウ、右:オオコノハズク)]
 この他、近頃新たに仲間入りした剥製は… カワセミ、キビタキ、ヤブサメ、ツグミ、シメ、マヒワ、スズメ などなど。[剥製づくりのこれまでの経緯は⇒ こちら
 野鳥の剥製づくりとともに、カモシカ(⇒ こちら)の毛皮の‘なめし’が完了しました。 スタッフが、解体・剥皮から なめしまで、独学独力でおこなったものです。 残された遺骸はこの後、頭骨ないしは全身骨格標本として、レクチャールームで展示の予定です。