.    '11年6月26日

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知らなかった ツキノワグマのこと

 からすの学校 ・第43回は、ツキノワグマを知ろう。  ツキノワグマの生理・生態や付き合い方などを知ることができた有益な講座でした。 テリトリー(縄張り)のない動物であることや、これまでの理解とは違う食性であることを知り、 (個人的に)得ることの多い内容でした。 〔上写真〕森林エリア・森の家にて、まずは座学。 当方で用意した 2頭の剥製(成獣と生後 5ヶ月の幼獣) や頭骨あるいは糞、 さらには 講師が持参された毛皮など、ビジュアルかつ生々しい資料で、参加者のご理解が深まったのではないでしょうか。
 〔下写真〕園地から少し離れたところにあるクマ棚を見に行きました。〔クマ棚の説明は⇒ こちら〕  思いもかけない身近な場所でクマとヒトが共存していることに、多くの皆さんが驚かれた様子でした。しかし、意識の高い方がほとんどで【危険動物 → 捕殺】との短絡的な思考をされる方はおられないようでした。







     過去のツキノワグマの話題は ⇒ こちら


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危険な花束

 『危険? えぇっ! なぜぇ (@o@)?』 と思われたでしょうか? 園内各トイレに活けた花束。この日使った野草は… オオキンケイギク、ハルジオン、ヒメジョオン、ムシトリナデシコ、 ビロードモウズイカ、シロツメクサ、ムラサキツメクサ、ブタナ、ヒレハリソウ(英名:コンフリー)です。 その花束に、こんな掲示を添えました。〔⇒写真をクリック 〕  これでお判りでしょうか? この中でも特に問題なのはオオキンケイギク。罰則規定のある外来生物法 〔特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律〕 により 扱いが規制されています。 あちらこちらに群生しており、見た目に鮮やかなため、時には移植して増やしてしまう方もおられるようです。 しかし、悪意がないことや法律を知らないことは、法的責めを免れる理由にはなりません。 なによりも、自然破壊を望まない人が、知らないうちにそれに加担することに問題があります。





     飾った花は、結実する前に処分します


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支え

 エゴノキに支柱を設置しました。 心材腐朽が進んだ樹の場合は強度が落ちるため、場合によっては支柱を設置することも必要です。 しかし、通常であれば支柱することは樹にとって悪影響を与えることになります。と言うのは… 枝の重みや風による揺れにより、枝先の葉で生成される‘植物ホルモン’が枝の伸張をストップさせます。  ところが枝を固定してしまうと、それが生成されず、伸張が抑制されないため 異常な伸び枝になってしまいます (例 : 門冠りの松)。
 このエゴノキに支柱が必要になった理由は… 生えた場所のせいなのかあるいは生育の過程でなにかあったのか、幹が斜めに傾き そのまま成長し、やがて自重に耐え切れず、上下方向に裂けてしまいました。 そして梅雨時の今、ぎっしりと付いた花と、それに付着する雨滴により、今にも折れそうになってきました。 そこで急遽、(お節介にも)手を差しのべたのでした。





   材料は森林エリアで調達した枯れかけのヒノキ