支え
エゴノキに支柱を設置しました。 心材腐朽が進んだ樹の場合は強度が落ちるため、場合によっては支柱を設置することも必要です。
しかし、通常であれば支柱することは樹にとって悪影響を与えることになります。と言うのは… 枝の重みや風による揺れにより、枝先の葉で生成される‘植物ホルモン’が枝の伸張をストップさせます。
ところが枝を固定してしまうと、それが生成されず、伸張が抑制されないため 異常な伸び枝になってしまいます (例 : 門冠りの松)。
このエゴノキに支柱が必要になった理由は… 生えた場所のせいなのかあるいは生育の過程でなにかあったのか、幹が斜めに傾き そのまま成長し、やがて自重に耐え切れず、上下方向に裂けてしまいました。
そして梅雨時の今、ぎっしりと付いた花と、それに付着する雨滴により、今にも折れそうになってきました。
そこで急遽、(お節介にも)手を差しのべたのでした。
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