.    '15年2月12日

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新たな展示 その1

 今年もまた 篠原師匠のご厚意により、新たな剥製が出来上がりました。 写真は今年度から勤務している新たなスタッフ(左)が、師匠の手ほどきを受けているところ。 ちなみに同スタッフは独学で羽標本を作っています。 (← 畑違いにいたために、これまでとは視点の違う羽標本です) 今回新たに加わったのは〔写真にマウス・オン〕左から…ハヤブサ ・ヤマガラ ・モズ ・ツグミ。この他に作製中なのはテン ・タヌキ ・ヤマシギ です。 野鳥の死因はバードストライク(ガラスなどの構造物への激突)。 非業の死を遂げた彼らを、来園者や学習で訪れる子どもたちへの自然解説の資料として展示しています。 毎年、地元の小学校 10校余り、1000名ほどの環境学習の場としてのご利用があります。 剥製を見て多くの生徒が 『これって本物?』と口にします。 …身近にいながらも見ることのない生きものとの出会いの瞬間です。





   写真にマウス・オンして、仲間入りした剥製たち


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新たな展示 その2

 こちらはニホンジカの骨格標本作製の様子。上記とは別のスタッフが、見よう見まねで覚えた技を駆使しています。  〔上記同様、なんとも風変わりな人々がそろっている職場です〕 ところで、このシカは野生動物のエサとなっていたために、すでにほとんど肉片のない骨状態になっていました。 それにさらに手を加えて標本化しているのが右写真です。 多くの哺乳動物の首は、他の部位に比べて複雑、なおかつ しなやかな動きをします。  それはシカも同様ですが、頚椎(けいつい:首の骨)を観ることで、その動きの仕組みを知ることができました。 何事も『百聞は一見にしかず』。 (そんな、図鑑などでは知ることのできない例が⇒こちら)  ところで、当事務所に動物の遺骸を持って来ていただくことがありますが、その扱いには十分ご注意ください。 原則として【死因不明の動物(特に野鳥)には触れない】ことが肝要です。





   「なるほど 首の構造は、こうなっているのか!」


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スノーシュー

 からすの学校 ・第73回は、スノーシューハイク。  からすの学校 としては珍しく、園地外を会場にして実施しました。 場所は当緑地 ・森林エリアの横を通る林道。  この道は、やがて常念岳への登山口(一の沢登山道口)に至ります。 飛騨山脈(北アルプス)の一部である常念山脈。 登山シーズンともなれば、その主峰である常念岳、あるいはそれに連なる峰々を目指す登山者の車が、引きも切らずに通る道ですが、当然ながら今その面影はありません。  下見の際は 「林道歩きで、ちょっと物足りないかな」と一抹の不安があったのですが、いざ始まってみると、目前にせまる常念岳や蝶ヶ岳の眺望や、 いたるところにある動物の足跡からその生息の多さを目の当たりにするなど見所の多さと、なによりも講師の巧みな解説に惹きつけられて、瞬く間に時が過ぎました。





 啄木鳥(きつつき)の採餌痕観察〔写真にマウス・オン〕