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掛軸
古来の糊や材料、技法を活かし、作品を後世へと繋ぐ
当店の想い描く一幅
御預かりして仕上がった御軸を一目見た瞬間に気に入って頂ける事。
それが全てであります。如何にお客様のご要望にお応えするか。
全ての方に納得していただくのは容易な事ではありません。
本紙修復の具合や対する裂地の選択、色柄の配色は勿論の事、巻いた時の
軸の柔らかさ、小口の揃い具合。巻き終え、手を開いたら軸がクルクル戻らないか
掛けた時、常に真っ平らに掛かるか。
などなど表具師視点で細かい事を申せばいろいろ有るわけですが
それらを踏まえつつ、納品時にお客様の笑顔を拝見できるよう目指しております。
当店は下地作りにしても、本紙修復にしても、時の間に合わせの早さ、安さでなく
いつか必ず来る次の修復の事を考えて仕事をさせて頂きます。
その為、和紙・裂地・糊等は上質な本物を使います。それらを活かしてやる事が
五十年、百年先へとその品物を、より永く残す方法の一つと芳仙洞は考えます。