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糊の保管庫
甕に入れた古糊の保管法…。それは地域・気候・風土・工房によって様々でしょう。
床下や地中に埋めたり、屋内に保管したり。
北信州の冬も寒く、糊の凍結には注意を払います。正麩糊は凍結すると膨張して甕を割り
寒天・ゴムの様な状態になり、復元はできず使用不可能となります。
大寒頃がやはり寒さのピークで、その年新たに炊いた糊は凍りやすく、特に気を付けねばなりません。
古い甕を開封するのはカビ取りの為だけでなく、各甕の状態をチェックする為でもあります。
今まで観察した感じでは、数年経てば凍結の心配も減るようです。
甕に水を張って保管する方法・張らない方法。カビを取る・取らない。様々です。
当店でもいろいろ試してきました。その結果、カビを取り、水を少量張って封印しています。
この方法がこの場所に一番合っているようです。
古糊専用の保管庫があり、100甕超収納出来ます。
どうか元気にスクスク育って欲しいと願うばかりです。
古糊保管庫
保管庫完成(平成22年時) | 家の中から引っ越してきた 70程の甕さん達 |
現在の古糊保管庫