南西諸島各地の露頭をここでは紹介します。
屋久島,尾之間港
泥質岩に見られる砂岩の脈,泥質部の圧密による圧縮のためか砂岩脈は屈曲し,切断される
屋久島,平内
四万十累層群熊毛層群麦生累層の急傾斜で褶曲するホルンフェルス化した砂岩泥岩互層
屋久島,平内
四万十累層群熊毛層群麦生累層のホルンフェルス化した砂岩泥岩互層部に見られるキンク褶曲
口之島,燃岳東
降下火山灰,火砕流堆積物を不整合で覆う降下火山灰,火砕流堆積物
悪石島,上村北側
両輝石安山岩の悪石島火山岩類を覆う,角閃石安山岩質の新期火山岩類に属する軽石流堆積物,降下軽石層,降下火山灰層
悪石島,荷積岬北
中岳安山岩に属する溶岩流と凝灰角礫岩〜火山礫凝灰岩の互層
宝島,イマキラ岳山頂西側
宝島層群イマキラ岳累層女神山火砕岩層に属する火砕流堆積物,全体に風化が進み淡黄褐色を呈するが,一部新鮮な部分では淡青緑色を示す。
宝島,観音洞北西海岸
宝島層群イマキラ岳累層経ヶ峯火砕岩層の火砕流堆積物を直接覆う琉球石灰岩(右側上方)。
奄美大島,大和村名音,名音隧道南側坑口
白亜紀前期の秩父帯堆積岩コンプレックス(名音コンプレックス)に属する層状チャート
奄美大島,大和村名音,名音隧道南側坑口
左の写真,左下方の近景
与論島,与論町赤崎
時代未詳(沖縄島本部半島や辺戸岬周辺の地層に対比?)の立長層に属する塩基性火山岩類に見られる断層
与論島,与論町供利
時代未詳の立長層の石灰岩とその間に挟まれる塩基性火山岩類
沖縄本島恩納村安富祖
名護層の黒色千枚岩に貫入する角閃石安山岩,活動年代は1,130万年前。貫入岩の貫入面付近には急冷周縁相(chilled margin)が見られる。
沖縄本島名護市幸喜
ビーチロック(beach rock),南西諸島のビーチロックの生成速度は速く,飲料水の瓶や王冠を含んでいることがある。
沖縄本島宜野座村松田
嘉陽層の砂岩に見られる褶曲
なお,この露頭は現在ありません。
沖縄県島尻郡渡名喜村東
渡名喜累層の千枚岩に貫入する黒雲母斑岩岩脈(2,040万年前)
渡名喜村の分布する火成岩の活動は,ナキジンガーの黒雲母閃緑岩やこの斑岩などの2,030万年〜2,040万年前と写真右のひん岩や西森東のアプライト岩脈の1,820万年〜1,890万年前の2時期が見られる。また,これらに含まれるジルコン結晶は前者は高温型,後者は低温型である。
沖縄県島尻郡渡名喜村タカタンシ
渡名喜累層の石灰岩部層に貫入する変質無斑晶質ひん岩(1,890万年前)