第2章  日本列島の形成みそぎ
 伊邪那岐伊邪那美は 男神女神の聖なる交合により
 次々に淡路島四国隠岐の島など合計
  14島
(日本列島の形成
 35柱の神々をお産みになりました。              産土の神
 淤能碁呂島
オノゴロ島の完成
 伊邪那岐
伊邪那美の神は 天の沼矛ぬぼこ ズブズブと海の中に深く差し入れて 何度も掻き混ぜた。
 矛
ほこ  しだいに大きな動きとなり大きな渦うず を巻いていった。やがて 矛を ゆっくりと引き上げた。
 矛の先から
 海の塩が雫しずく となってしたたり落ち重なり 積り積もって島となった。オノゴロ島が完成した。
 
  このオノゴロ島に
 伊邪那岐と伊邪那美は 新婚の宮を立てて結婚した。
  
イザナギが イザナミに向かい聞いた
  
わが身は成り成りて 成り余れるところ一処在り 愛する妻よ そなたの身体はどうなっているのか
  
愛する夫よ わが身は成りなりて 成り合わぬところ一処在り
  
うむ ならば 私の身の成り余るところと そなたの 成り合わぬところを結び 国を造りましょう
  
はい よろしゅうございます そうしましょ
そうしましょう
  
では私は 天の御柱を左から回る。 そなたは右から回って
 出会った所で契りを 交わすことにしよう
  
こうして 二柱の神は互いに 天の御柱
 あめのみはしら を反対側から回っていき 巡り合った時
  先に妻が
 あなにやし えをとこを まあ ほんとに いい男 言いました。
  その時
 夫は妻に その言葉は 男が先に言うものだ 言いました。
  次に
 夫が あなにやし、えをとめを ああ ほんまに いい女と言って 契りを結びました。
   
 最初に生まれた子は
 水蛭子
ひるこ だったので 葦船あしふね に入れて流し去った。
 次にも
 島とはいえないほど小さい島淡島
あわしま だったのでこれはまずいと思いやり方を改めるため、
 高天の原の神々に聞きに行ってから
 もう一度 やり直すことにしました。
 高御産巣日神
 たかみむすひのかみ 神産巣日神 かむむすひのかみ のアドバイスを受け 
 二柱の神は
 再度 天の御柱
あめのみはしら を回り巡り合った時 今度は先に イザナギ
 
あなにやし
 えをとめをと言った。 次にイザナミあなにやし えをとこをと言い 契りを結んだ。
  
  愛の告白は男が先か女が先かイザナギイザナミは高天の原の神々に聞きに行きました。
  高天の原の神々が出した結論は 
先に好きと告白するのは男である”。
  
自分から好きだと告白したイザナギの男らしい行動に ボサツマンは賛成
  
告白の言葉は やっぱり 男が先に言うべきでしょう。
  「
好きという心と言葉の重さは 男と女とでは かなり差があると思います。
  
                            オイラの自論は ここでは関係無い話でした すいません……ボサツマン
  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 伊邪那岐
伊邪那美の夫婦は 次々に 沢山の神々(子供たち
島)を産んでいきました。
  14島35柱の神
  淡路島
 四国 隠岐の島 九州 壱岐の島 対馬 佐渡 本州の八つの島 大八島国
おおやしまくに という。
  つづいて
  岡山の児島
 小豆島 山口の屋代島 大分の姫島 五島列島 男島/女島の六つの島を合わせ14島
 つづいて
  大事忍男の神
 おおことおしおのかみ  石土毘古の神 いわつちびこのかみ  石巣比売の神
 いわすひめのかみ
  
大戸日分の神 おおとひわけのかみ  天の吹男の神
 あめのふきおのかみ
  
大屋毘古の神 おおやびこのかみ   家屋の神 のちに 大国主神を 逃がし助ける 「第11章の3
  
風木津分の忍男の神 かぜもくつわけおしおのかみ 敷地
家屋に関わる神
  
大綿津見の神 おおわたつみのかみ 
 山幸彦が無くした釣り針を探し求めて向かった海の国の神 第24章
  次に 大祓い祝詞に登場する 水戸の神
 みなとの神 
  
速秋津日子の神
 はやあきつひこのかみ  妹速秋津比売の神いもはやあきつひめのかみ 10柱の神。
  この速秋津日子の神
妹速秋津比売の神が 河と海を分担して産んだ神は、
  
あわなぎの神/あわなみの神/つらなぎの神/つらなみの神  
水面など 水に関わる神
  
天の水分
 みくまり の神 国の水分 みくまり の神 水の配分をつかさどる神
  
天のくひざもちの神 国のくひざもちの神
 鎮火祭の祝詞に登場する水の神 八柱の神。
 
さらに 志那都比古の神
 しなつひこのかみ 風の神  久々能智の神 くくのちのかみ 木の霊の神
  
大山津見の神
 おおやまつみのかみ 山の神   鹿屋野比売の神 かやのひめのかみ 野の神 四柱の神。
 この 山の神と野の神 により
  
天の狭土
 あめのさづち の神 / 国の狭  くにのさづち の神   山頂に関わる神
  
天の狭霧
 あめのさぎり の神 / 国の狭霧 くにのさぎり の神   霧に関わる神
  
天の闇戸
 あめのくらと  の神 / 国の闇戸 くにのくらと  の神   迷路などに関わる神
  
大戸或子
 おおとまいこ の神 / 大戸或女 おおとまいめ  の神 八柱の神。
 次に 
  天の鳥船 あめのとりふね の神
 
建御雷の男神 たけみかずちのおのかみ と共に 地上平定した神  「第16章
  
大宣都比売おおげつひめ の神 食物の神    火の迦具土の神
 ひのかぐつちのかみ  火の神
 この火の迦具土の神
ひのかぐつちのかみ を産んだときに伊邪那美の神は致命的な火傷やけど を負った。
 その病床に臥しているその間にも
 神々が生まれた。
  弥都波売 みつはめ の神 
水の神   金山毘古/金山毘売 かなやまびこ/かなやまびめ の神 鉱山の神
  
波邇夜須毘古/波邇夜須毘売 はにやすびこ/はにやすびめ の神  豊かな土の神
  
和久産巣日
 わくむすひ の神  生成の神  この神の子の 豊受気毘売 とようけびめ の神 食物の神八柱の神。

  こんなに多くの神々を産んだ後伊邪那美の神は 黄泉の国へ旅立っていかれたのでした。
  生まれた神の数を
 総称して
35柱の神呼んでいる。
 これらの神々のなかで
 
建御雷の男神
たけみかずちのおのかみ  火の迦具土の神 ひのかぐつちのかみ 火の神 の血から成り立った神。
 この神は
 のちに 天の鳥船の神 あめのとりふねのかみ と共に 
地上を平定した偉大なです。
 地上の平定に降りたった建御雷の男神
 対峙たいじ する「大国主の命」と 話合いで地を治めた。
  
水の神の御神歌
  
水波女の 神の御神威に 湧く清水 飲みて 内臓浄 浴みて 外身浄 ‥‥‥‥ 合掌
   
読み: みづはめの かみのみいづに わくしみづ のみて うちきよ あみて とみきよ 
       この御神歌は 朝 水を使いはじめるときに 合掌して唱えると良いでしょう。

  このように
 沢山の神々を お産みになったのちに亡くなったイザナミノカミ 連れ戻しに
  
イザナギノカミ 黄泉の国 ヨミノクニ  会いに行ったが 思いは叶わずに戻ってきた。
  地上に戻った
イザナギ 天つ神/ 神漏岐
神漏美 かむろぎ/かむろみ の命めい に従い、
  小戸
おど の阿波岐原あわぎはら   みそぎ を行い身を清めました。           禊の祓の祝詞
  神漏岐神漏美の命は 阿蘇郡
 幣立神宮
 へいたてじんぐう の主祭神です。
  その みそぎ の時に 重要な後世に伝わる 三貴子の神が誕生した。……合掌
 
 伊邪那岐の神は ー生みの最後に三柱の尊い子を得たー と大いに喜びました。        第3章へ