古墳時代(250年頃〜538年)

富と権力の集中による古代国家と地方豪族の台頭

 弥生時代の分散型集落社会から、大規模な富と権力の集中が進み、畿内を本拠地とし全国を支配するようになったヤマト王権と地方豪族が割拠した古墳時代については、埴輪から多くのことを窺い知ることができます。



 古墳時代、これらの動物は、支配者の富と権力の象徴としての意味を持っていたと考えられています。



ウマ


イヌ

ミズドリ


ウシ


ニワトリ

シカ


古墳時代から生き続ける伝統

 古墳時代に日本の古代国家としての基礎が作られましたが、現存する日本の伝統文化のなかには、この時代にその起源をもつものがあります。

 鷹狩は、4世紀の仁徳天皇の時代に百済から伝えられ、それ以降、支配階級の娯楽ということだけではなく、時の権力者、朝廷や将軍、による権力支配の道具や象徴としての役割を担ってきました。


鷹狩の埴輪

平安時代の鷹狩風景を描いた「鷹狩図屏風」 勝川院雅信筆(1856年)

タカの埴輪

 鵜飼もその一つで、朝廷、貴族、武士などの支配階級の人々によって盛んに行われ、現在でも、年数回行われる御料鵜飼をはじめ、日本の伝統文化として生き続けています。


ウの埴輪

江戸時代の鵜飼の風景

現代の鵜飼の風景