寒かろうに… 川の中から飛び出した【濡れネズミ】…ではなく イタチです。 おそらく、好き好んで川の中に入ったのではなく、こちらの接近に驚いて、川の中に飛び込んで逃げようとしたのでしょう。 さぞや寒かろうと思うのは要らぬ心配。 川のそばに棲む肉食獣の彼らにとって、水の中に飛び込むことなど苦にならないはずです。 それよりも、こうして逃げてくれたことは幸いです。もし追い詰めてしまったら【鼬(いたち)の最後っ屁】攻撃をうけたかもしれません。 ところで、これまで園内で確認した哺乳動物は、同じイタチ科のオコジョやテンをはじめとして、タヌキ、キツネ、リス、ツキノワグマ、カモシカ、ムササビ、ヤマネなど。 さて、今後、どんな出会いがあるのやら…
すでに、お目覚め 園内に生えている桜。 その特徴から、おそらく オオヤマザクラ と カスミザクラの自然交雑種である アカツキザクラ(暁桜) と思われます。 時に… 『これからが冬本番、桜の花芽は春まで眠って過ごす』 と思われがちですが、それは誤解。花芽はすでに眠りから覚めています。 睡眠薬(?)は葉が作っています。 その葉が落ちてしまうと、後は条件がそろえば目覚めます。条件とは【寒さ】。 晩秋から初冬の寒さがきっかけとなり、休眠から覚めて開花の準備を始めます。そのため、晩秋から初冬が暖か過ぎると、目覚めが遅れて、春の開花が遅くなります。 桜前線が単純に南から北に進まないのは、場所によっては、それが一因になっています。
これでも きのこ これは エゴノキタケ。 たとえば、エノキタケやシイタケは、名前に榎(えのき)や椎(しい)とついていても、実際には 様々な木に生えます。 しかし、このエゴノキタケは、名前にたがわず、エゴノキだけに発生します。 エゴノキが自生するところであれば普通に見られますが、めったに観られないのが、その胞子です。 ちなみに、手持ちの図鑑 2冊で調べると… 『胞子は見つかっていない』あるいは『胞子の記録がないので、今後の報告が待たれる』とありました。 一方で、WEB上では胞子の写真の掲載があります。もちろんキノコ(菌類の子実体)ですから胞子で子孫を残すはず。 それが無いはずはありませんが、観察は難しいということなのでしょう。