哲学講義

最終更新日19/02/03

担当 朱門岩夫

私的利用のための複写のみ認める


 

人生は、悲劇的でおごそかなものさ。ぼくたちは、このすばらしい世界に招かれ、出会い、自己紹介しあい、少しのあいだいっしょに歩く。そしてたがいを見失い、どうやってここに来たのか、そのわけもわからないうちに突然いなくなる。

 

科目名:哲学

テーマ存在の確かさを求めて

担当者:朱門岩夫

科目概要

哲学とは、智恵を愛する営み、すなわちその言葉の厳密な意味において、事物が存在することの確かな根拠(理由)を求める人間の理性の営みである。本講義では、「存在の確かさを求めて」と題して、古代から現代までの代表的な西洋哲学者たちの諸思想を紹介しつつ、「物・神・私の存在の神秘を問い直す」ための基礎知識を確認する。

教授計画と内容

[注意]以下の資料は、特にことわりのない限り、2000年度に準備した資料をそのまま電子化したもので、今年度(2007)の授業で配布するプリントとは、内容の正確さと簡潔さの点で、かなり違うので注意してください。

第1回 哲学とは何であるか――フィロソフィア(愛知)

1. 序論

第2〜4回 自然哲学――フュシスとノモス

2. ミレトス学派――世界の根源・始源は何か

3. パルメニデス(有るものは有る)ヘラクレイトス(万物は流転する)

4. 原子論者プロタゴラス

第5〜7回 哲学・形而上学の誕生

5. ソクラテス――なんじ自身を知れ(無知の知)

6. プラトン――美そのもの、善そのもの(イデア論)

7. アリストテレス――存在することの意味・自己実現(目的論的世界観)

第8回 信仰と理性

8. アウグスティヌス――キリスト教と哲学の関係、悪の問題

8. トマス・アクィナス――恩恵は自然を破壊せず、かえってこれを完成する

第9〜11回 信仰と理性の分離・認識論(私と物・神との関係)

9. デカルト――我思う。ゆえに我あり

10. スピノザ、ロック、バークレー

11. カント――コペルニクス的転回

第12〜最終回 ニヒリズムの克服

12. ニーチェ――神は死んだ(永劫回帰・超人)

13. ハイデッガー――人はいつかは死ぬ。しかし当分は死なない

14. ストア派の哲学――自然思想とコスモポリタニズム(配布済み)

15. 予備日

授業方法

授業毎に配布する講義のレジュメ(要約)を参照しつつ、上記の項目を解説し、さまざまな視点から物事の存在の神秘を問い直す。

 

成績評価

授業毎の小試験(3×13回+1点=40点満点)

学期末の筆記試験(60点満点

 

テキスト用いない

 

 参考書 シラバスに掲載