BASSスルー

 

 

ベースでエフェクタ(ディストーション,ワウペダル等)を使うと一般的には重低音が無くなってしまって線の細い音になってしまいます。そこで、あらかじめ重低音を取り出しておいて後で加える事によってエフェクタを掛けても迫力もあるサウンドを得る事ができます。

回路の説明

 

回路図 

まず、一段目のボルテージフォロアでインピーダンスを整えます。(低くします)その出力を「SEND」ジャックにでます。「SEND」にはエフェクタの入力を接続します。そして、エフェクタの出力を「RETURN」に接続します。この部分の流れは、普通にエフェクタのみを接続したのと変わりません。

1段目のボルテージフォロアの出力に1次ローパスフィルターを設け、これの回路により重低音部のみ取り出します。ローパスフィルターの特性を下図に示します。「カットオフ周波数」を変化させた3種類の特性です。そして、エフェクタのかかった音と重低音のみの音のバランスをVR2で調節し、最後にVR3で最終的な出力を調整します。

可変抵抗VR1を変化させた時のLPF周波数特性です。           


部品表

種 類

部品番号

値 又は 型番

備 考

IC

U1 U2

TL072CP

2

DIP8ピン 汎用ディユアルOpAmp4558などでもOK!

ICソケット

 

 

2

DIP8ピン

ダイオード

D1

1SR139-400

1

1A程度の整流ダイオード

LED

D2

 

1

お好みで!

抵抗器

 R1 R2 R3 R11 R12 

 10kΩ

 5

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

 R4 R7 R10

 1MΩ

3

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R6

2.2kΩ

1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R14

4.7kΩ

1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R5

470kΩ

1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R8 R9 R13

1kΩ

3

 

コンデンサ

C1 C5 C6 C9

0.047μF

4

フイルムコンデンサ

コンデンサ

C2 C3

100μF

2

アルミ電解コンデンサ

コンデンサ

C4 C7 C8

10μF

3

アルミ電解コンデンサ

コンデンサ

C10

1μF

1

タンタル電解コンデンサ

標準ジャック

J1

3極ステレオタイプ

1

6.3Φ

標準ジャック

J3 J4 J5

2極モノラルタイプ

3

6.3Φ

DCジャック

J2

 

1

2.1Φ

スイッチ

SW

DS-008 6P

1

フットスイッチ

電池スナップ

V1

OO6Pタイプ

1

 

可変抵抗器

VR1

10KΩ(A)

1

LPF用

可変抵抗器

VR2

100kΩ(B)

1

BALANCE用

可変抵抗器

VR3

100kΩ(A)

1

LEVEL用

つまみ

 

 

3

お好みで!

基板

2.54ピッチのユニバーサル基板をお勧めします。

ケース

ノイズ削減と加工性からアルミ製のケースをお勧めいたします。


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