フェーザー

 

キットあります。

電圧可変抵抗器にJ-FETを使用した一般的なPhaserです。ちょっと回路は複雑になってしまいますが、根気さえあれば大丈夫!頑張って作って試ましょう。

回路の説明

 

回路図 

U1,U24つのオペアンプによって、オールパスフィルタを作成します。このオールパスフィルタは、周波数―振幅特性には変化がなく、周波数−位相特性のみ変化するフィルタです。すなわち、周波数によって位相が変化する回路なのです。位相が変化した信号(R25)と変化していない信号(R24)は出力段で加算されます。すると、

  • 同じ位相の周波数は2倍(実際は抵抗器の加算なので1倍)
    逆位相の周波数は0倍(音が無い)
    それ以外の場合は、位相の差によってさまざま。
    結果的に、周波数によって信号が無くなる部分が発生します。この様なフィルタを、ノッチフィルタと言います。

1で作成する変調回路によってFETQ1〜4の流れる電流が変化し、それに伴いオールパスフィルタの値が変化し位相が変化します。結果的にノッチフィルタの周波数も変化し、「シュワン、シュワン」のいう音になります。

又、

最後に、コンピュターシミュレーションの結果を示します。

次に調整です必ず新しい電池を使用して下さい。電池が古いと効果が現れません!VR2(SPEED)をフルにします。そして、VR1を変化させて下さい。「プルプル」と音が揺れるところにあわせます。 次に、SPEEDを少し遅目にして、再度VR1を微調整します。滑らかな回転感が得られ,且つ歪みが少なくなるように、根気よく調整して下さい。

          


好みのサウンドに変えるには・・

 

回路の定数などを変えるといろんな音に変化します。

これが自作の醍醐味! 世界に1つの自分だけのフェーザーを作ってください。

R1722kΩ)によって全体に負帰還が掛かりピークが現れ音にクセが付きます。R17を取り除くと素直なフェイザーサウンドに、12kΩくらいにするとワウワウの様なサウンドになります。

又、ベースに使用する場合はC4,7,9,100.068μ〜0.1μF付近がお勧めです。


部品表

種 類

部品番号

値 又は 型番

備 考

IC

U1 U2 U3

RC4558

3

DIP8ピン 汎用ディユアルOpAmp NJM4558DなどでもOK!

ICソケット

 

 

3

DIP8ピン

トランジスタ

Q1 Q2 Q3 Q4

2SK30ATM-O

4

特性の揃ったもの

ダイオード

D1

1SR139-400

1

1A程度の整流ダイオード

ダイオード

D2

RD4.7JS

1

ツェナーダイオード400mW

LED

D3

 

1

お好みで!

抵抗器

R1 R2 R4 R8 R12 R16 R18 R20 R21 R23

10kΩ

 10

11/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R3

 1MΩ

 1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R9 R10 R11 R14 R26

 150kΩ

5

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R5 R13 R17 R19 R22 R24 R25

22kΩ

7

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R7

3.3MΩ

 1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R15 R27

4.7kΩ

 2

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R6

680kΩ

 1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

コンデンサ

C1 C3 C6

10u

3

アルミ電解コンデンサ

コンデンサ

C2 C8

0.01μF

2

フイルムコンデンサ

コンデンサ

 C4 C7 C9 C10 C11

0.047μF

 5

フイルムコンデンサ

コンデンサ

C5

100pF

 1

セラミックコンデンサ

コンデンサ

C12

1μF

 1

タンタル電解コンデンサ

標準ジャック

J1

3極ステレオタイプ

1

6.3Φ

標準ジャック

J3

2極モノラルタイプ

1

6.3Φ

DCジャック

J2

 

1

2.1Φ

スイッチ

SW

DS-008 6P

1

フットスイッチ

電池スナップ

V1

OO6Pタイプ

1

 

可変抵抗器

VR2

500KΩ(B)

1

SPPED用

多回転ポテンショメーター

VR1

100kΩ

1

青色の長方形

つまみ

 

 

1

お好みで!

基板

2.54ピッチのユニバーサル基板をお勧めします。

ケース

ノイズ削減と加工性からアルミ製のケースをお勧めいたします。

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