回路図
回路図を追いながら、ミニブースタープラスの回路図を見ながら動作原理を理解しましょう! C1で直流成分を除去し、交流信号は、Q1のJ-FETによって増幅されます。これはゼロバイアス回路といってゲートは直流的に0V
VGS≒-2V前後ですのでVSは2V程度になります。VSとR4からドレイン電流IDがオームの法則で計算できます。
次にトーン回路ですが、可変抵抗器のセンターに繋がったコンデンサC5が信号線からGND間を移動するような配線になりフィルターのカットオフと減衰量を同時にコントロールすることができます。信号側が下図に周波数特性を載せておきます。橙色の線、GND側が黒線です。GND側の時はコンデンサの両端がGNDですから付けていないと同じ事になりますから、フラットな特性が得られる訳です。
最後はバッファー回路です。Q2を流れるドレイン電流IDの大きさは信号の大きさVDを決めることになりますが、ID=ISですので、RS(R11)に繋がった出力(Q3のコレクタ)から電流が供給され、出力に依存したIDになってしまいます。この場合Q3からの電流注入が大変支配的ですからほぼ100%の負帰還と言えます。結果的に、負帰還のご利益で低歪みで更に低インピーダンス出力になります。
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