トーンボックス

強烈なミッドが魅力な3バンドトーン回路です。

キットあります。    sub_phaser_html_smartbutton1.gif

回路の説明

 

回路図 

まず、初段U1はバッファー回路です。これは、入力インピーダンスが高く、出力インピーダンスを下げる働きがあります。
次段のトーン回路を正しく動作させる為に、十分インピーダンスを下げて置く必要があります。
次段は心臓部のトーン回路です。この回路はBAX型とよばれる回路で、一般的なBカーブ可変抵抗器でも滑らかな可変が得る事ができ,大変使いやすいのが特徴です。
回路原理の説明の為、TLEBLEのみ取り出した場合について考えてみます。 下図のRa,Rbのバランスによって、高音域のブースト、カットができます。

Ra > Rb の時、コンデンサCは、オペアンプ出力と低抵抗で近づきますので、ハイカット。
Ra < Rb の時、コンデンサCは、入力端子に近づくのでハイブーストになります。

これを、可変抵抗器でコントロールするわけです。
BASSは、コンデンサと並列に抵抗が入ることで、低音側が影響する様になっています。MIDは、TLEBLEとBASSを組み合わせた物です。

 


好みのサウンドに変えるには・・

 

回路の定数などを変えるといろんな音に変化します。これが自作の醍醐味! 世界に1つの自分だけのトーンボックスを作ってください。

コントロール周波数の調整。

    TLEBLEは、C4によって調整できます。
     大きくすると低い周波数からコントロールできます。
     逆に小さくすると、高い周波数のみに掛かる様になります。
     0.1μF〜0.001μFの間で調整してみて下さい。

    BASSは、C10によって調整できます。
    小さくすると高めの周波数からコントロールできます。
    逆に大きくすると、大変低い周波数のみに掛かる様になります     0.1μF〜0.001μFの間で調整してみて下さい。
     但し C6=C7で行ってください。

    MIDは、C5,C6,C7によって調整できます。
    C5は、バンドパスの低い方、C6,C7高い方の調整です。
    C5は、TLEBLEの場合と同じ、C6,C7、BASSの場合と同じです。      
    但し、C6 = C7としてください。
    C5は、0.1μF〜0.01μF 
    C6,C7は、0.047μF〜0.0047μFの範囲で調整してみて下さい。

ローノイズ化する。

     現状でも十分にローノイズですが、さらにノイズを減らしたい、プロ志向の方は、オペアンプを、「NE5532」、「NJM4580」  に変えると多少ノイズが減少します。

 



部品表

種 類

部品番号

値 又は 型番

備 考

IC

U1

NJM4558D

1

DIP8ピン 汎用ディユアルOpAmp4558ならOK!

ICソケット

 

 

1

DIP8ピン

ダイオード

D2

1N4007

1

1A程度の整流ダイオード

LED

D1

 

1

お好みで!

抵抗器

R1, R3, R15, R16

1kΩ

4

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R6, R13, R14

2.2kΩ

3

 1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R4, R7, R11, R12

4.7kΩ

4

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R8, R10

10kΩ

2

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R9

22kΩ

1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R5

470kΩ

1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R2

1MΩ

1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

コンデンサ

C4, C6, C7, C10

0.01μF

4

フイルムコンデンサ

コンデンサ

C1, C2, C5

0.047μF

3

フイルムコンデンサ

コンデンサ

C3

1μF

1

アルミ電解コンデンサ

コンデンサ

C11

10μF

1

アルミ電解コンデンサ

コンデンサ

C8, C9

100μF

2

アルミ電解コンデンサ

標準ジャック

J1

3極ステレオタイプ

1

6.3Φ

標準ジャック

J3

2極モノラルタイプ

1

6.3Φ

DCジャック

J2

 

1

2.1Φ

スイッチ

SW

DS-008 6P

1

フットスイッチ

電池スナップ

V1

OO6Pタイプ

1

 

可変抵抗器

VR1,VR2,VR3

50KΩ(B)

3

TREBLE用,MID用,BASS用

つまみ

 

 

3

お好みで!

基板

2.54ピッチのユニバーサル基板をお勧めします。

ケース

ノイズ削減と加工性からアルミ製のケースをお勧めいたします。


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