回路の説明
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回路図
まず、初段U1はバッファー回路です。これは、入力インピーダンスが高く、出力インピーダンスを下げる働きがあります。 次段のトーン回路を正しく動作させる為に、十分インピーダンスを下げて置く必要があります。 次段は心臓部のトーン回路です。この回路はBAX型とよばれる回路で、一般的なBカーブ可変抵抗器でも滑らかな可変が得る事ができ,大変使いやすいのが特徴です。 回路原理の説明の為、TLEBLEのみ取り出した場合について考えてみます。
下図のRa,Rbのバランスによって、高音域のブースト、カットができます。
Ra
> Rb の時、コンデンサCは、オペアンプ出力と低抵抗で近づきますので、ハイカット。 Ra
< Rb の時、コンデンサCは、入力端子に近づくのでハイブーストになります。
これを、可変抵抗器でコントロールするわけです。 BASSは、コンデンサと並列に抵抗が入ることで、低音側が影響する様になっています。MIDは、TLEBLEとBASSを組み合わせた物です。
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好みのサウンドに変えるには・・
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回路の定数などを変えるといろんな音に変化します。これが自作の醍醐味!
世界に1つの自分だけのトーンボックスを作ってください。
コントロール周波数の調整。
TLEBLEは、C4によって調整できます。 大きくすると低い周波数からコントロールできます。 逆に小さくすると、高い周波数のみに掛かる様になります。 0.1μF〜0.001μFの間で調整してみて下さい。
BASSは、C10によって調整できます。 小さくすると高めの周波数からコントロールできます。 逆に大きくすると、大変低い周波数のみに掛かる様になります 0.1μF〜0.001μFの間で調整してみて下さい。 但し C6=C7で行ってください。
MIDは、C5,C6,C7によって調整できます。 C5は、バンドパスの低い方、C6,C7高い方の調整です。 C5は、TLEBLEの場合と同じ、C6,C7、BASSの場合と同じです。 但し、C6
= C7としてください。 C5は、0.1μF〜0.01μF C6,C7は、0.047μF〜0.0047μFの範囲で調整してみて下さい。
ローノイズ化する。
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部品表
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種 類 |
部品番号 |
値 又は 型番
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数
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備 考
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IC
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U1
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NJM4558D |
1
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DIP8ピン 汎用ディユアルOpAmp4558ならOK!
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ICソケット
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1
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DIP8ピン
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ダイオード
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D2
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1N4007
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1
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1A程度の整流ダイオード
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LED
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D1
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1
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お好みで!
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抵抗器
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R1, R3, R15, R16
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1kΩ
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4
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1/8W〜1/4Wカーボン抵抗
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抵抗器
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R6, R13, R14
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2.2kΩ
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3
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1/8W〜1/4Wカーボン抵抗
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抵抗器
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R4, R7, R11, R12
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4.7kΩ
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4
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1/8W〜1/4Wカーボン抵抗
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抵抗器
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R8, R10
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10kΩ
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2
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1/8W〜1/4Wカーボン抵抗
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抵抗器
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R9
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22kΩ
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1
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1/8W〜1/4Wカーボン抵抗
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抵抗器
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R5
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470kΩ
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1
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1/8W〜1/4Wカーボン抵抗
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抵抗器
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R2
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1MΩ
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1
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1/8W〜1/4Wカーボン抵抗
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コンデンサ
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C4, C6, C7, C10
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0.01μF
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4
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フイルムコンデンサ
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コンデンサ
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C1, C2, C5
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0.047μF
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3
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フイルムコンデンサ
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コンデンサ
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C3
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1μF
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1
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アルミ電解コンデンサ
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コンデンサ
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C11
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10μF
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1
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アルミ電解コンデンサ
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コンデンサ
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C8, C9
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100μF
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2
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アルミ電解コンデンサ
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標準ジャック
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J1
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3極ステレオタイプ
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1
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6.3Φ
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標準ジャック
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J3
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2極モノラルタイプ
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1
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6.3Φ
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DCジャック
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J2
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1
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2.1Φ
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スイッチ
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SW
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DS-008 6P
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1
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フットスイッチ
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電池スナップ
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V1
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OO6Pタイプ
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1
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可変抵抗器
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VR1,VR2,VR3
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50KΩ(B)
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3
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TREBLE用,MID用,BASS用
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つまみ
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3
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お好みで!
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基板
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2.54ピッチのユニバーサル基板をお勧めします。
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ケース
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ノイズ削減と加工性からアルミ製のケースをお勧めいたします。
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