ファズ

 

60年代のFUZZサウンドの復刻版です

キットあります。

回路の説明

 

回路図 

まず、Q1の回路でギターの信号が十分増幅されます。この回路はJ-FETのソース接地と呼ばれる回路です。この信号の大きさをVR1によって調節しますが、これがFUZZの掛かり具合の調節になります。
次に、Q2の回路に入ります。これは、正位相と逆位相の信号を作り出す働きをします。
そして、逆位相信号がQ3に、正位相信号がQ4のベースにそれぞれ印可されます。Q3、Q4の役目は波形の下半分側だけをそれぞれ取りだし、アナログ的なOR演算をします。これによってFUZZ特有の「ジージー」としたサウンドになる訳です。

最後に1KHzの信号を入れた時のシュミレーションを示します。
図の
赤はQ3のみ時の波形緑はQ4のみ時の波形青は最終の波形を表していますが、 最終は、2KHzになっている事に注目して下さい。 つまり2倍の周波数になっているわけです。この波形に、ダイオードD1,D2でクリップさせることによってひずみを持たせます。

シミュレーション

調整として、VR2を調整して、ノイズが一番小さくなるようにしてください。

         


好みのサウンドに変えるには・・

 

回路の定数などを変えるといろんな音に変化します。これが自作の醍醐味! 世界に1つの自分だけのファズを作ってください。

 

ダイオードD1,D2をシリコンタイプ(1S1588等)を使って試るとサウンドのニュアンスが変わりますよ。


部品表

種 類

部品番号

値 又は 型番

備 考

トランジスタ

Q1

2SK30ATM-GR

1

汎用J-FET

トランジスタ

 Q2,Q3,Q4

 2SC1815-GR

3

汎用トランジスタ

ダイオード

D2,D3

IN60

2

ゲルマニュームダイオード

ダイオード

D1

1SR139-400

1

1A程度の整流ダイオード

LED

D4

 

1

お好みで!

抵抗器

R1

 1MΩ

 1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

 R2

22kΩ

 1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

 R3

 12kΩ

 1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

 R4

 1kΩ

 1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

 R5,R11,R14

 220

 1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R6

150kΩ

1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R7 R8 R13

10kΩ

3

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R9 R10

27kΩ

2

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R12

2.2kΩ

1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

R15

4.7kΩ

1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

コンデンサ

 C1

100μF

1

アルミ電解コンデンサ

コンデンサ

 C2

 0.01μF

1

フイルムコンデンサ

コンデンサ

 C3 C4 C6 C7 C8 C9

10μF

6

アルミ電解コンデンサ

コンデンサ

 C5

 0.033μF

 1

フイルムコンデンサ

標準ジャック

J1

3極ステレオタイプ

1

6.3Φ

標準ジャック

J3

2極モノラルタイプ

1

6.3Φ

DCジャック

J2

 

1

2.1Φ

電池スナップ

V1

OO6Pタイプ

1

 

可変抵抗器

VR1,VR3

50kΩ(B)

2

GAIN LEVEL用

半固定抵抗器

VR2

5kΩ(B)

1

 

つまみ

 

 

2

お好みで!

基板

2.54ピッチのユニバーサル基板をお勧めします。

ケース

ノイズ削減と加工性からアルミ製のケースをお勧めいたします。

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