那須波切不動尊金乘院
護摩祈願勤修
護摩行
当山では、毎月、1日、15日(午後7時半~)および28日の不動尊御縁日(午前11時~)に護摩祈願を勤修させて頂いております。護摩はインドから伝わる言葉で、古来、インドでは釜の中で火を焚いて、燃える炎の中に穀物や珍味を投げ入れて焼き、供物を煙として天の神々に届けることにより、功徳が得られると教えられてきました。この供物を煙として捧げるという作法を取り入れたのが密教の修法である護摩行の始まりです。
護摩行真言密教の護摩は、密教の中心仏である大日如来の化身とされ、衆生を救うべく使命を受けてこの世に派遣された不動明王を御本尊としています。その前には御本尊を迎える聖地として護摩壇が設けられており、結界が張られています。護摩壇の上には添護摩木を入れる籠がありますので添護摩木祈願を希望される方は護摩木に希望する一つの願意と住所・氏名を書き込んで籠の中に置いておきます。
さて、護摩行が始まると、護摩壇の中央に置かれた釜で薪が焚かれ火が入ります。護摩導師を勤める当山の住職によって不動明王を迎える作法と共に真言が唱えられると、護摩壇の炎の中に不動明王が降臨されます。そこで感謝の意を込めて、いろいろな供物を捧げ、経を唱えて一心に祈リます。護摩祈願勤修の目的は世界平和、国家安泰、五穀豊穣などを祈願することにありますが、同時に一般庶民の願いである家内安全、厄除開運、交通安全、商売繁盛、無病息災、方位厄除、大願成就なども祈願します。護摩の火は、智火ともいい、不動明王の智慧を象徴し、薪は煩悩を表しています。つまり護摩行を通じて薪という煩悩を不動明王の智慧の炎で焼き尽くし、護摩木に書かれた願主の願いを読み上げながら炎の中に投じることにより、その願いが清浄な願いとして不動明王に受け止められ成就することを祈る・・・・これが真言密教の大切な修法である護摩祈願です。
 ◆天蓋(てんがい)のお話
天蓋(てんがい)天蓋(てんがい)
お彼岸やお盆など本堂に上がって御本尊・不動明王像に手を合わせた事があると思いますが、ちょうど焼香台を前に着座するスペースの頭上に煌びやかな天井(上掲の写真)があるのをご存知でしょうか。天蓋(てんがい)と言います。
火まつりでの天蓋天蓋とは天に設けられた蓋(がい)即ち物の上を覆うフタの意で、仏像や導師の上にかざす装飾的な覆いということになります。古来、インドでは強い日射しを避けるため、王族や貴人の外出には常に傘で覆う習慣があり、その時使われていた傘蓋(さんがい)という傘が元となって、仏教行事でも取り入れられるようになったとされ、帝釈天が常に天蓋を差し掛けてブッダに従ったという伝説も残されています。
天蓋には、諸仏・諸尊の上にかざす仏天蓋(ぶってんがい)と、阿闍梨(あじゃり)など僧の座る上をかざす人天蓋(にんてんがい)がありますが、これには単なる装飾具としてでなく大きな意味が込められていると言います。その一つはもちろん『尊い者を守る』ことですが、もう一つ天蓋は『仏の徳が自ずから外に現れ出た徳そのものである』とされ、よって天蓋は尊く素晴らしい徳を意味し、天蓋が美しければ美しい程その下に居る仏は徳が深いことを表していると言われています。いつかまた天蓋をご覧になる時があると思いますが、さらに天蓋には『蓋を見た者自身が徳を積み、自然と天蓋を差し掛けてもらえるような人物になって欲しい』という願いが込められていることを感じて頂ければ、自らの祈る心も見えて来るのではないでしょうか。
 護摩祈願のお申込みと祈願料のご案内
護摩祈願のお申込みに際しては、護摩の日にご来山いただき、勤修時刻の30分前までに手続きをお済ませください。お申込みは、申込用紙に願主の住所・氏名・願意(願い事)を記入の上、祈願料をお納めください。
●護摩の日と勤修時刻
護 摩 の 日勤 修 時 刻
毎月1日・15日午後7時半~
毎月28日(不動尊御縁日)午前11時~ (6月は除く)
2月3日(節分会・明運星祭)午前11時~ : 午後2時~
6月28日(大柴燈護摩祈願祭)午前10時30分~
12月31日(越年護摩祈願)年越しの午前 0時~
正月三が日(開運・厄除初護摩祈願)午前10時半~ : 正午~
午後 1時半~ : 午後3時~
※お盆期間中の8月15日は休止となります。
●願意(願い事)例
厄除開運 開運招福 方位厄除 商売繁盛 社運隆昌 五穀豊穣 家内安全 無病息災
身体健全 病気平癒 交通安全 子授安産 良縁成就 学業成就 合格祈願 必勝祈願
心願成就 大願成就 そ の 他
●御祈願料
祈願料3,000円5,000円10,000円
祈願札祈願札・小祈願札・中祈願札・大
札寸法(高さ)34㎝46㎝55㎝
●護摩木
初穂料300円(1本)
護摩木護摩木
添護摩木祈願を希望される場合は、別途に初穂料を納めて頂くと護摩木をお分けしますので、願主の住所・氏名および願意(願い事)を記入して護摩壇の所定の場所に置いてください。祈願が始まると申込内容に基づいて作られた各願主の祈願札は護摩の火に当てられ、添護摩木は導師によって護摩の火炎の中に供され所願が成就するよう祈念されます。祈願終了後は、祈願札が授けられますので、大切にお持ち帰り頂き、神棚や床の間(無い場合は、棚や箪笥の上などに白い布を敷く)などにお祀りして、出来ればお水、お茶、ご飯などをお供えください※護摩祈願は代拝(例えば母親が遠くに暮らす御子息の良縁成就を祈願する場合など)も出来ますが、ご本人が祈願される場合は、都合の良い護摩の日を選んでご出席頂いております。また、お申込みを頂いて、祈願札をそのままお持ち帰りになる方もおられますが、その場合は願主の申込用紙を火に当てて祈願しておりますのでご安心ください
■特別祈願のご案内
当山で行う祈願には、上記の護摩祈願の他に、個人または企業等各種団体からのお申し出により、随時行う特別祈願(個別祈願)があります。護摩を焚きませんが、特別祈願は真言宗の正式な修法に基づいて太鼓と錫杖(しゃくじょう)で祈念されるもので、通常の祈願料の他に特別祈願料として別途3,000円を申し受けます。お申込みに際しては、お申し出により祈願の日時を決めます(出来る限りご希望の日にさせて頂きます)ので、当日の祈願時刻より30分前までにご来山いただき、申込用紙に願主の住所・氏名および願意(願い事)を記入の上、各祈願料に特別祈願料を合わせてお納めください。料金内訳は次のとおりです。
◎個人の場合
祈願料3,000円の場合は、特別祈願料3,000円を加算して6,000円に、祈願料5,000円の場合は、特別祈願料3,000円を加算して8,000円に、祈願料10,000円の場合は、特別祈願料を頂きませんので10,000円となります。
◎企業等各種団体の場合
企業や各種団体の特別祈願は、祈願料10,000円から(祈願札は大)となります。

※新年の護摩札および各種お守りのご紹介は、インフォメーション(護摩札)をごらんください。
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