節分会(明運星祭)は、立春から始まる新たな年の星をお祀りして開運・厄除の祈願を行う行事です。当山では毎年、立春の前日となる節分の日(9時~17時)に明運節分星祭が行われます。星祭は、この日にくぐると更に運が開け、御利益も大きいといわれる星形の石碑・明運星(みょううんせい)に祈願する方も多く終日賑わいます。午前11時と午後2時からは星の力を倍増し、厄除・開運を祈る大護摩供が焚かれ祈願した後は懸賞付の「福まき」も行われます。
※大護摩供の祈願料は3000円からとなっております。お申込は下記・当山関係者までお問い合せください。
当山の境内には、節分にくぐると運が開けるという、日本で唯一の石碑・明運星があります。この星の表には金剛界五如来(大日如来、阿しゅく如来、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就仏)、裏には胎蔵界五如来(大日如来、宝幢如来、開敷華王如来、無量寿如来、天鼓雷音如来)という仏様が刻まれており、大変有り難い星です。
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◇本命星(ほんみょうじょう)
本命星とは、北斗七星のことであり、十二支を司り、各人の生れた干支によって決まります。この星は一生変わることなく、その年に生まれた人の、一生の寿命を司るため本命星といいます。
◇当年星(とうねんじょう)
当年星とは、その年の当たり星です。立春(節分の翌日)から、1年毎に交替して各人についてまわり、吉凶を与える星とされています。羅コウ星を起点とする九曜(日曜から土曜までの七曜に、計都と羅コウという星を加えたもの)の中から選定されますが、その選定は数え年で判断します。本命星、当年星については<こちら>をご覧ください。
◇明運星の祈り方
左右の掌を合わせることを合掌といいますが、密教では右手を仏界(仏様の世界)、左手を衆生界(私たちの世界)、五本の指は地・水・火・風・空という宇宙の万物を構成する根元的な(五大)要素を表しており、両手を合わせることで仏の五大と衆生の五大が融合する、つまり、仏様と一体になることを示しているといいます。また、右手は智恵の曼荼羅といわれる金剛界を表し、左手は慈悲の曼荼羅といわれる胎蔵界を象徴しているともいわれています。これからお参りする明運星の、表には金剛界五仏の、裏には胎蔵界五仏の梵字が刻まれています。
お参りは、まず
北斗七星の自分の星(本命星)に右手を当てて祈り、
その手を金剛界五如来(①阿しゅく如来、②宝生如来、③阿弥陀如来、④不空成就仏、⑤大日如来)
に①~⑤の順で当て、一心に念じて
明運星の中央にある丸い空洞の中へ入ります(空洞には宇宙を表す地・水・火・風・空の梵字が刻まれており宇宙の中に入り空洞を抜け出る時に生まれ変わることを意味してします)。
空洞を抜け出た後は、左手で胎蔵界五如来(①宝幢如来、②開敷華王如来、③無量寿如来、④天鼓雷音如来、⑤大日如来)
に①~⑤の順で当て次に
右手を九曜(当年星)に当て、最後に
両手で全身を感謝の心で優しく撫で、手を合わせて心静かに願いを込めてお祈りください。