那須波切不動尊金乘院
金乗院の花ごよみ
 夏
 冬
春は生命力に満ちた季節です。冬枯れの野に鮮やかな緑を蓄えた「蕗のとう」が顔をのぞかせる頃になると、動物は冬眠から覚め、草木は一斉に芽生えます。それは金乗院の花暦の始まりでもあります。季節の花々は、仏様の供養に欠かせないものの一つです。だからという訳でもないようですが、全国には花の名所として知られる寺院が多数あります。そんな名所と比較すべくもありませんが、当山にも、小規模ながら、季節折々に様々な花が境内を彩ります。ここでは、そんな花々の見頃と共に、当山の四季をお届けします。
藤(ふじ)藤(ふじ)-平成19年5月8日撮影-
本堂に向かって境内左手奥には藤棚があり、開花期には長く垂れた薄紫の花穂が明るい日差しの中で微かな香りを放ちながら風に揺らぎます。藤は、晩春を飾る花として知られていますが、当山ではゴールデンウイークが終わり立夏を迎える頃から咲き始め、五月下旬にかけて見頃を迎えます。藤棚の下で花を愛でていると、その幻想的な美しさに心が安らぎます。
【花の俳句】 立去ればまだ日は高し藤の花 蓼太
【花言葉】 歓迎
【花見頃】 5月中旬~下旬(2007年)
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境内と山裾の境界には約300株の牡丹が植えられており、開花期には新緑の中に紅紫の大輪が色を添えてくれます。中国を原産地とする牡丹は、弘法大師によって、日本に伝えられ広められたともいわれており、その意味では真言宗ゆかりの花でもあります。その咲く様は、花王の名に相応しく、華麗で気品に満ちており、訪れる人の目を楽しませてくれます。
【花の俳句】 牡丹百二百三百門一つ 阿波野青畝
【花言葉】 壮麗、富貴
【花見頃】 5月中旬~下旬(2007年)
牡丹(ぼたん)牡丹(ぼたん)-平成19年5月8日撮影-
躑躅(つつじ)躑躅(つつじ)-平成19年5月8日撮影-
山門をくぐると本堂への階段左右に躑躅の花が咲き揃います。躑躅は、日本人にとって古くから馴染みのある花で、その燃え立ち匂うような色彩は、観る者の心を捉えて離さない魅力があるようで、多くの歌人が詠んでいます。俳句では、先の「藤」と「牡丹」が夏の季語であるのに対して、「躑躅」は春(晩春)の季語として詠まれており、その意味では春から夏への季節の変わり目を鮮やかに演出してくれる花といえるようです。
【花の俳句】躑躅咲くうしろや闇き石燈籠 桃隣
【花言葉】節制、上品
【花見頃】5月中旬
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