妙法蓮崋経・みょうほうれんげきょう・
法華三部経 ほっけさんぶきょう は 無量義経 妙法蓮華経 観普賢菩薩行法経 の三つで構成されている。
その中で 妙法蓮華経は 最も重要な経典とされている。
経典: 天台宗や日蓮宗の根本経典だが 如来寿量品第16・観世音菩薩普門品第25は 他の宗でも唱える。
根本の教え: 永遠の生命の教え 菩薩行の実践の教え 万人成仏の教え。
1 「無量義経」 むりょうぎきょう は 「徳行品第1」 「説法品第2」 「十功徳品第3」 の三品から成る。
2 「妙法蓮華経」みょうほうれんげきょう は 二十八品からなる。
「序品第1」 「方便品第2」 「譬諭品第3」 「信解品第4」 「薬艸諭品第5」 「授記品第6」 「化城諭品第7」
「五百弟子授記品第8」 「授学無学人記品第9」 「法師品第10」 「見宝塔品第11」 「提婆達多品第12」 「勧持品第13」
「安楽行品第14」 「従地涌出品第15」 「如来寿量品第16」 「分別功徳品第17」 「随喜功徳品第18」 「法師功徳品第19」
「常不軽菩薩品第20」 「如来神力品第21」 「嘱累品第22」 「薬王菩薩本事品第23」 「妙音菩薩品第24」
「観世音菩薩普門品第25//読経 :解釈』 「陀羅尼品第26」 「妙荘厳王本事品第27」 「普賢菩薩勧発品第28」
3 「観普賢菩薩行法経」 かんふげんぼさつぎょうぼうきょう
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妙法蓮華経の概略
命名の由来: 俗世間の生活のままで美しく清らかに生きる、という意味。
世間の法に染まざること蓮華の水に在るが如しと、従地涌出品第15にある。
序分 じょぶん : 次のお経に入るーいとぐちーで お経のー本論ーは正宗分しょうしゅうぶん という。
翻訳: 妙法蓮華経は、インドでは 「サッダルマ・ブンダリーカ・スートラ」(梵語ぼんご )という題名だったが
「鳩摩羅什」くまらじゅう が 自国の言語(中国語)に翻訳した。
法: 宇宙に存在する不変の法則で 真理・法則・教えのこと。
仏の教え: 仏ほとけ の教えと書く仏教は、真理の法則を説いている。
妙: 言葉では言い表せられないほど深く素晴らしい という意味の形容詞。
蓮華: 妙法蓮華経の蓮華は 泥の中に咲き泥に染まらず清らかに咲く 蓮の花はすのはな の意味で
俗世の人間が俗世に染まらず 美しく自由自在に生きる教えをいう。
経: ヒモやたて糸の意味。美しい花を糸でつなぎ 髪に飾るインドの習慣がその由来。
仏の説法の三パターン
因縁説 いんねんせつ 過去世からの仏と弟子の因縁を説く。 譬説 ひせつ 衆生が理解しやすい譬え話を説く。
法説 ほっせつ 法・真理・を根拠として説く。
「本門と迹門」
迹門の教えー序品第1〜安楽行品第14。 本門の教えー従地涌出品第15〜普賢菩薩勧発品第28。 「つづく」